乳牛と酪農を科学する

乳牛と酪農を科学する

乳牛の栄養や酪農システムについて大学教授がつぶやきます

飼料設計

「飼料設計が乳生産に与える影響度は15%」

酪農の師匠Kさんから飼料設計を中心とした講義を受ける機会がありました。 その講義で、彼の口から盛んに強調された言葉がタイトルになります。 乳生産にとって飼料設計は重要であるが、それ以上に、エサを食わせる技術、牛にエサを食べてもらえる環境作りが…

「飼料設計が乳生産に与える影響度は15%」

酪農の師匠Kさんから飼料設計を中心とした講義を受ける機会がありました。 その講義で、彼の口から盛んに強調された言葉がタイトルになります。 乳生産にとって飼料設計は重要であるが、それ以上に、エサを食わせる技術、牛にエサを食べてもらえる環境作りが…

「飼料設計が乳生産に与える影響度は15%」

酪農の師匠Kさんから飼料設計を中心とした講義を受ける機会がありました。 その講義で、彼の口から盛んに強調された言葉がタイトルになります。 乳生産にとって飼料設計は重要であるが、それ以上に、エサを食わせる技術、牛にエサを食べてもらえる環境作りが…

酪農現場の理論と実際のズレについて考えました:Webセミナー

1月末に、Webセミナーの講師をさせていただきました。 テーマは「飼料設計とウシのアウトプットのズレを考える」というものです。 前半は、ズレの生じる理論を僕なりに解説しました。 後半は、現場の最前線で活躍しているお二人の獣医師とともに、実際の酪農…

飼料設計ソフトから正しい回答をもらうためにすること

我が家のムスコ君、毎晩寝る前に明日の給食メニューを見るのが日課です。 「ヨッシャー、明日は大好きな○○だ~」とテンション上げてから床に就きます。 少ない給食費をやりくりして、僕たちが子どもの頃とは比べものにならないほど、美味しそうで、栄養のバ…

飼料設計ソフトから正しい回答をもらうためにすること

我が家のムスコ君、毎晩寝る前に明日の給食メニューを見るのが日課です。 「ヨッシャー、明日は大好きな○○だ~」とテンション上げてから床に就きます。 少ない給食費をやりくりして、僕たちが子どもの頃とは比べものにならないほど、美味しそうで、栄養のバ…

飼料設計ソフトから正しい回答をもらうためにすること

我が家のムスコ君、毎晩寝る前に明日の給食メニューを見るのが日課です。 「ヨッシャー、明日は大好きな○○だ~」とテンション上げてから床に就きます。 少ない給食費をやりくりして、僕たちが子どもの頃とは比べものにならないほど、美味しそうで、栄養のバ…

正確なエサの成分を知ることは難しいのです:飼料設計

今期もコロナ禍のため遠隔授業が多かったですが、僕が担当する実習やゼミは対面で実施する機会をできるだけ増やしました。 暑さのため、後半は長く感じましたが、前学期の授業もようやく終わりを迎えました。 僕の担当科目の一つである乳用家畜飼養学実習で…

正確なエサの成分を知ることは難しいのです:飼料設計

今期もコロナ禍のため遠隔授業が多かったですが、僕が担当する実習やゼミは対面で実施する機会をできるだけ増やしました。 暑さのため、後半は長く感じましたが、前学期の授業もようやく終わりを迎えました。 僕の担当科目の一つである乳用家畜飼養学実習で…

飼料設計の基本的な考え方

乳牛の飼料設計を見なおすとき、栄養担当者は目の前に広がるいくつもの選択肢の中から、根拠を持って良いと思うモノをチョイスしなくてはいけません。 この「選び」、「決断する」という作業が、結構しんどい仕事です。 科学的な根拠、コスト的な根拠、給与…

技術のアップデートを怠るな

乾乳牛の栄養管理について考える機会がありました。 この農場では、乾乳牛の栄養管理については後回しになっており、ここ数年間手が加えられていませんでした。 その牛群では、分娩前後に低Ca血症やケトーシスがポツポツみられています。 かかりつけの獣医師…

技術のアップデートを怠るな

乾乳牛の栄養管理について考える機会がありました。 この農場では、乾乳牛の栄養管理については後回しになっており、ここ数年間手が加えられていませんでした。 その牛群では、分娩前後に低Ca血症やケトーシスがポツポツみられています。 かかりつけの獣医師…

飼料設計と給与法に関する技術書が出ました

今年度2冊目の、僕が監修をした酪農技術書が出版されました。 本書は、飼料栽培や収穫、飼料設計の考え方、乳牛の生育ステージごとの栄養管理のポイント、飼育環境、機械や経営面の注意点など、「飼料設計と給与法」に関する幅広い分野を網羅した教科書にな…

飼料設計と給与法に関する技術書が出ました

今年度2冊目の、僕が監修をした酪農技術書が出版されました。 本書は、飼料栽培や収穫、飼料設計の考え方、乳牛の生育ステージごとの栄養管理のポイント、飼育環境、機械や経営面の注意点など、「飼料設計と給与法」に関する幅広い分野を網羅した教科書にな…

飼料設計と給与法に関する技術書が出ました

今年度2冊目の、僕が監修をした酪農技術書が出版されました。 本書は、飼料栽培や収穫、飼料設計の考え方、乳牛の生育ステージごとの栄養管理のポイント、飼育環境、機械や経営面の注意点など、「飼料設計と給与法」に関する幅広い分野を網羅した教科書にな…

対面での学び 内地型酪農視察と研究打合せ

今週は、少し長い出張でした。 コロナ騒動以来、初の津軽海峡超えです。 前半は群馬県の酪農場を視察し、後半は東京で研究打合せやJGAPの研修を受けてきました。 群馬の酪農視察のメインテーマは、内地型酪農の飼料給与法について学ぶことでした。地元で活躍…

栄養学・飼料学の入門書が発刊されました

ウシの栄養学、飼料学のテキストが発刊されました。 「臨床獣医」という技術雑誌の臨時増刊号です。 「獣医師のための飼料入門(緑書房)」 実は、このテキストの監修は、僕です。人生初の監修ということで、とても楽しい仕事を経験させていただきました。 …

科学的、合理的思考のすすめ:搾乳ロボット内での、濃厚飼料の給与法

ここ数日、立て続けに、北米で活躍する研究者による、酪農や研究についての考え方について学ぶ機会がありました。 一つは、先日もご紹介した、帯広のセミナーです。 今日は、マジメに、酪農の技術について触れたいと思います。 日本では、搾乳ロボットが、飛…

エサの栄養価、その値はどのように求めているのでしょうか?

私の研究、教育以外の大きな仕事として、農場の乳牛群の飼料設計があります。 牛の乳生産に合わせて、エサのメニュー(配合割合)を決めるというものです。飼料設計は、ルーチンワークではありますが、研究的側面も含まれています。 先日、現在使用している…

自給粗飼料の栄養価と飼料設計 ~料理を作る母の気持ち~

今日は技術的なお話です。 私たちの農場では、自給粗飼料を作っています。自給粗飼料というのは、牛のエサとしての、牧草やトウモロコシのことです。 牧草やトウモロコシは、畑から収穫し、切り刻み、コンクリートのサイロに詰め込みます。サイロに詰め込ま…