乳牛と酪農を科学する

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乳牛と酪農を科学する

乳牛の栄養や酪農システムについて大学教授がつぶやきます

4月は研究室配属の季節 愛妻家教授って・・・

4月は新3年生が自分の所属する研究室を決定する時期です。
というわけで、最近は学生がゼミ訪問にくり頻度が増えました。

今日は男子学生二人連れと女子学生の2件の訪問がありました。

とても印象深い学生たちでしたので、「牛の少子化」の続きをする予定でしたが、今日はゼミ訪問について書くことにします。

 

びっくりな訪問理由

 

1組目の男子は見た目チャラい系の元気の良い学生でした。
一人は金髪、一人はヒゲのレゲエ系!

 

見た目はともかく、彼らはガッツがあって、私が不在がちだったので空振り続きで、4回目の訪問ということでした。たいていの人は先生不在だとあきらめてしまいますが、粘り強い彼らの姿勢は素晴らしいと思いました。

 

面談の中で、一人は泉研究室に入りたいという思いを語ってくれました。
もう一人は、私が愛妻家で有名なので興味を持ったということでした(^^;)
いやあ、こんなとぼけた訪問理由は初めてです。
ま、彼の言葉に乗せられて奥さん自慢をたくさんしちゃいましたけど。。。
学生も学生なら、私も私ですね。。。

 

↓奥さんの手料理も自慢のタネです(^^)

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チームで取り組む研究室スタイル

 

午後から来た女子学生は学びに対する姿勢が素晴らしかったです。
なんと彼女、私との面談で、ノートを出してメモを取り始めました。おまけに、ノートには私に対する質問事項があらかじめ記載されていて、それについて私が答えていくというスタイル。まるで取材を受けているような感じでした。

 

こう書くと、彼女がとてもマジメで堅い印象を持つかもしれませんが、全然そんなことはなくひたむきな熱心さが伝わってきました。彼女の実家は酪農家ということで、将来は後を継ぎたいという思いを語ってくれました。彼女なら、立派な酪農家になることでしょう。

 

私もアウトプットの大切さを認識して、日々ノートを取っていますので、ノートを取ることの大切さと、それを誰に教えられるでもなく自分で気付いてやっているあなたは素晴らしいと大いに褒めました。

 

私どもの学類では、学生が希望する研究室を選択するスタイルです。したがって、私がいくら素晴らしい学生と思っても、彼らが選んでくれないことにはどうしようもありません。今回の彼らも行きたい研究室を決める上での情報収集ということで、最終的にどの研究室を選ぶかは分かりません。

 

女子学生の質問にこのようなものがありました。
「先生はどのような学生に研究室に入ってもらいたいですか?」

 

深い質問でした。

 

私は成績は全く重視しません。

 

私の研究室は乳牛の世話をしながら、サンプリングをしてデータを得るスタイルの研究が中心です。実験が長期間にわたることが多いので、一人では研究を遂行することはできません。そんなわけで、個人の卒論研究にゼミ生全員でサポートすることになります。サポート側の学生は単位が出るわけでもなく、ましてやアルバイトでもありません。あくまでも、ゼミ活動の一環というだけのボランティアです。

 

ですが、毎年ゼミ生たちは、卒論学生を中心に力を合わせて牛舎での実験に従事しています。糞が飛んできたり、牛のよだれが付いたり、牛舎の臭い匂いがこびりついたりと、きれいな環境ではないのですが、みな楽しんで取り組んでいます。

 

そうした活動を通して、命の大切さや、一人の力ではできないことを皆の力で成し遂げることの素晴らしさを感じとって欲しいと思っています。
仲間のために自分の時間を割いて牛舎に通う思いやりの心、自分のために仲間が力を貸してくれることへの感謝、ラグビーでいう"One for All, All for One"の精神を私は重視しています。

 

牛のスペシャリストになることも大切ですが、相手の身になって考える思いやりの心や仲間への感謝の気持ちの大切さが最も学んで欲しいことの一つです。

このようなゼミ活動を楽しめる学生に来て欲しい、といったことを彼女に伝えました。

 

誰がきても、私の研究室を選んでくれた学生はメンコイのですが、今日来た2組の学生たちはタイプは違いますが、両方ともメンコかったです。

 

さて、どういった学生が私の研究室を選んでくれるのでしょうか。
4月10日が志望届の期限とのことです。