乳牛と酪農を科学する

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乳牛と酪農を科学する

乳牛の栄養や酪農システムについて大学教授がつぶやきます

アメリカの大学の農業普及に対する底力

岡山からの更新です。

今回の1泊出張に2冊の本を持ってきました。
1冊は前回の日本畜産学会に持参した栄養学の本。(なかなかこういう堅い本は読む時間がとれません。。。)

 

もう1冊は栗山監督が著した「栗山魂」です。

このタイトル、ちょっとクサくて栗山監督らしいとほほえましい感じがします。

購入した決め手は、私が日ハム、大谷選手&栗山監督のファンだからということに加えて、河出書房新書でシリーズ化されているのでしょうか、「14歳の世渡り術」というテーマで中学生向けに書いたという栗山監督のコメントが新聞で紹介されていたからです。

 

おっ、これなら中2の長男に読ませる名目で奥さんにおねだりできるぞ♪というセコい思惑もありました(^^)

シナリオ通り、私の財布はノーダメージで入手できました。

 

8割方読みました。
読了後にレビューしたいと思いますが、彼がなぜこのようなクサいタイトルをつけたかがよくわかりました。狙ったのではなく、彼のこれまでの「魂」のこもった生き様からすると、このタイトルは必然なのでしょう。

私、こういう気合いの入った生き様に強く惹かれます。

いつもは単行本は重たいので出張に持ってきませんが、今回は続きが気になって持参しました。
楽しみ楽しみ。
(ただ、ファイターズ本体は6連敗・・・、日ハムが負けると朝の気分が悪いです~)

 

枕が長くなりました。

 

明日の講演のために調べていて目にとまった、アメリカの大学のホームページについて紹介します。

 

↓今朝も朝食を持たせてもらって朝出勤

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アメリカ酪農の底力

 

私が目にしたのはペンシルバニア州立大学の農業普及部門のHPとウィスコンシン大学酪農普及部門のランディ・シェーバー教授のHPです。この二つの大学は、研究やセミナーなどでよく目にする、日本の酪農業界でも有名な大学です。

Dairy — Penn State Extensionペンシルバニア大学)

Randy Shaverウィスコンシン大学

 

これら二つのHPに掲載されている技術情報がハンパでないです!
ボリュームもさることながら、その質には目を見張るモノがあります。

無料でダウンロードできる技術解説書、技術的な計算をするエクセルファイルやプレゼン資料の数々。

 

私自身、講演の資料を作る機会が増えたのでわかりますが、プレゼンファイルを無料で公開していることに驚きを隠せませんでした。
私の場合、業界では若輩ということもありますが、プレゼン資料を作成するのに膨大なエネルギーを費やします。

それをフリーで惜しげもなく配布してしまうとは!!
太っ腹すぎです。

 

資料の質もレベルが高いです。
生産者が現場で使えるモノから、我々のような研究者やコンサルタントがプロユースできる高レベルなモノまで、幅広く網羅されています。

 

日本の大学で畜産分野の技術普及にここまでエネルギーを割いているところはないでしょう。
こんな話をすると「だから日本の大学はダメなんだ」という声が聞こえてきそうですが、それは理論が短絡的です。

 

あちらの広報部門に在籍するスタッフの数、彼らが受け持っている学生や講義の量を勘案しなければいけません。日本の大学、あるいは少なくとも私の大学の教員に、あそこまでの“使える”HPを整備するだけの余力は物理的にありません。

推測ですが、アメリカの大学の普及部門に属する教授は、講義や学生指導に割く時間が少ないのだと思います。

HPを運営している教授たちが、私たちよりも過酷な状況で講義や学生指導に当たっていたとしたらゴメンナサイですが。。。

 

これは一例でしたが、一面だけを見てその優劣を判断するのは拙速ですよ~、ということを忘れてはいけないでしょう。

 

なんだかんだ言っても、あれだけのレベルの農業普及戦略をとることのできるアメリカという国の、農業に対する覚悟を垣間見ることができた気がします。

アメリカでどっぷり酪農の修行をしてみたい!と強く思いました。