乳牛と酪農を科学する

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レオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギアーリの戦い」展でワクワク

この連休は実にのんびりです。
酪農の話も一休みです。

今日は、道立近代美術館で開催されているレオナルド・ダ・ヴィンチ展に妻と出かけてきました。

レオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギアーリの戦い」展 特設サイト

 

私は絵の造詣が深いわけではありませんが、今回の展示は楽しめました。
通常の芸術作品が並ぶだけの企画と違い、絵画の数々に加えて「アンギアーリの戦い」という作品にまつわるミケランジェロも交えた歴史ミステリーが時代背景とともに解説されていきます。これがおもしろい。

 

さらに、絵画展の後に、ダ・ヴィンチの取り組んだ芸術以外の建築、医学、工学の展示コーナーがあります。それらの展示の上には、ダ・ヴィンチの残した名言が掲示されています。「我慢比べなら誰にも負けない」といった、勤勉で努力家の彼の生き方を表す名言の数々です。

 

レオナルド・ダ・ヴィンチについて、私はそれほど詳しく知っていたわけではありません。彼は、画家であっただけでなく、建築家、工学・建築家、医学者、生物学者、作家、若手芸術家を指導する教育者と、多彩な才能を持った人物だったことがわかりました。

バラエティに富んだ興味深い企画だったので、絵の好きな娘を連れて再訪したいと思わされました。
家族連れはもちろん、自分の可能性に迷っている若者、名言からはビジネスパーソンも学びがあるでしょう。

 

絵画は1500年代から1600年代にかけての作品群でしたが、素人目線ながらいくつか疑問や感想を感じました。

 

・絵の具の進化?
1500年台の作品と1600年台で明らかに色彩が異なりました。後半のものはバロック美術というそうですが、私が観ても色が鮮やかなのです。この時代に絵の具が急速に進化したのでしょうか?
ちなみに、この時代、日本では武田信玄織田信長から徳川幕府の初期にかけてに該当しました。

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・活字の印刷技術
ダ・ヴィンチの著した教科書は、活字の印刷物でした。この時代に、手書きではなく印字の技術があったことに驚きました。この時代の印刷はどのようにしていたのでしょうか?

 

・残酷な描写が多い
今日の展示もそうですが、この時代のヨーロッパの絵画を見ると戦闘の描写がとて多いです。多くの作品では、筋骨隆々の半裸の男たちが、とっくみあい、刀を突き刺そうとする瞬間が描かれています。ときの権力者が、国威発揚のために有力な画家に絵を描かせたのでしょうか。殺し合いの絵を見続けるとゲンナリしてきます。こういった殺戮の絵画が好まれたのはなぜなのでしょうか?

 

・馬具の歴史?
最後は畜産屋としての疑問です。戦場で騎兵が乗っている馬ですが、多数の作品をみてあることに気がつきました。まったくの裸馬、鞍(座る部分)のみがある馬、鞍に加えアブミ(足を乗せる部分)・手綱、ハミ(口にかませる馬具)など現代の乗馬に用いるフルセットが装着されている馬、千差万別でした。どの年代にこれら馬具が発達したのかわかりませんが、裸馬であのような刀剣を振るった乱戦は非現実的でないな、と疑問に思いました。時代背景的にみて、戦場での正しい馬の絵はどれなのでしょうか?

 

などなど、美術の専門家も、私のような素人も楽しめる特別展でした。

 

美術館を後にして、妻と近隣をお散歩。お昼は、西18丁目の中華レストランで麻婆豆腐と酸辣湯麺をいただきました。

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