乳牛と酪農を科学する

乳牛と酪農を科学する

乳牛の栄養や酪農システムについて大学教授がつぶやきます

密度の濃い、長い1日を過ごしました:大学教員はハードワーク

おばんでした、イズミです。

今日は疲れました~


卒論研究が本格始動したため、学生とともにサンプリングが始まったからです。


朝4時半に起床し、5時からの搾乳サンプリング、6時半に搾乳が終わった後は実験対象牛の胃液採取、牛舎から上がって朝食休憩を兼ねながら9月に行われる北海道畜産草地学会の資料づくりのための打合せ、9時から再び牛舎に行ってエサの残量測定と給与飼料のサンプリング。ここまでは卒論を担当している学生も一緒です。
牛舎から戻って今度は昨夕と今朝採取した牛乳を分析所に持ち込みます。大学に戻ったらもう12時直前でした。

午前中だけで、あっという間の密度の濃い7時間を過ごしました。

 

私だけでなく、卒論を担当する3名の学生も頑張りました。

そもそも、本学は卒論は選択科目です。大変だと思って卒論をとらない学生も多い中、意欲的に履修した学生たちです。私のゼミの学生は、素直で、頑張り屋が多いです。

とても熱心なので、私も頑張らねばと気合いが入ります。

日々、彼らから大いに刺激をもらっています。

 

午後からは「ひらめきときめきサイエンス ~ウシのお医者さん体験 健康と病気の仕組みについて~」という学内イベントがありました。

副題は「ウシのお乳を守れ、ミクロの決死隊2017 !! 悪いバイ菌とミクロの戦士達」とワクワクする内容になっています。
参加者は小学5~6年生の子どもたちで、イベントの趣旨に賛同した教員が自分の得意分野の講義や実習を行います。私の担当は、農場で酪農という仕事を解説して、エサやりや乳しぼりを体験させることです。

40人の子どもたちに酪農の楽しさや食料を生み出す仕事のやりがいを伝えつつ、メンドクサイこと抜きでウシのめんこさを体感してもらいます。

 

毎年のことですが、段取り通りうまく行くか緊張しながら準備を進めます。
いざ始まってみると、ウシにべろべろなめられながら、キャーキャーワイワイ言ってエサをやる子どもたちの笑顔に大成功を実感します。

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全てうまく行き、夜のバーべーキューがとりわけおいしかったです。

心地よい疲れで締めくくられた長い1日でした。

 

平和な学びに満ちた“今”を生きることができ、幸せです。