乳牛と酪農を科学する

乳牛と酪農を科学する

乳牛の栄養や酪農システムについて大学教授がつぶやきます

嬉しい出張:ミャンマー人留学生の表彰式に参加!

今日は嬉しい出張で東京に来ました。


昨年、私の研究室にミャンマー人のミンさんが留学していました。
彼はとてもまじめで、日本人も見習うべき点の多い素晴らしい人物でした。
初めて見る雪にもかかわらず朝5時からの搾乳サンプリングのために牛舎に歩いて通ってくるなど、本当に頭が下がる思いでした。

 

彼は、ミャンマーでは大学の教員として教育研究と獣医診療に励んでいます。
今回は、彼のお国での研究と日本の私の研究室で取り組んだ研究が評価され、日本の農林水産省が主催している賞を受賞したのです。

2017年若手外国人農林水産研究者表彰式(通称:Japan Award) | 国立研究開発法人 国際農林水産業研究センター | JIRCAS

Min AUNG(ミンアン)博士
ミャンマー医科大学
「乳牛の生産性と衛生、酪農家の生活改善及び酪農の環境影響に関する研究」

 

この表彰はとても名誉なことで、国際的な農業・食糧問題に貢献する研究をした若手研究員が毎年3名受賞します。

 

私は今、その授賞式にやってきました。
渋谷からほど近いところに国連大学があります(恥ずかしながらその存在を知りませんでした)。ここで、授賞式と受賞講演が行われます。

選考過程を聴いたところ、かなりの激戦だった模様です。

 

会場に来てわかりましたが、表彰式はむちゃくちゃ厳かで、受賞者の国からは参事官も参列しています。

国際会議での同時通訳というのも初めて体験しました。
変な話ですが、スーツにネクタイでよかったです。
大恥かくところでした。。。

 

ミンさんは奥様同伴で式典に臨んでいます。
奥様も日本に留学経験がある、アカデミック夫婦です。
ミンさん、ミャンマーの伝統衣装での発表です。
カッコいい!

f:id:dairycow2017:20171102161203j:plain

とても嬉しいと思うとともに、私も大いに刺激を受けました。


一昨年、留学生受け入れの打診を受けたときに、英語でのコミュニケーションに自信がないためにお断りしようかと思いました。
しかし、「なんとかなるべ」の突撃精神で引き受けたおかげで、このような大きな「果実」を得ることができました。

 

ビジネスパーソンには、未踏の分野で、不安いっぱいになるオファーが多く舞い込むことでしょう。そうであっても、とにかくYESといって首を縦に振っていれば多くの場合、自己成長に繋がる結果を得ることができます。

 

私は、最近そのような経験ばかりしていて、その思いを強くしています。
引き受けすぎて首が回らなくなるようなケースは避けなくてはいけませんが、たいていの場合はなんとかなるでしょう。

 

私もミンさんから多くの学びを得ました。
おめでとうミンさん!
ありがとうミンさん!

 

今日はミンさんとうまい酒を飲みます。
妻からも軍資金をもらってきたので大丈夫です(^^)