我が家の夜の楽しみは、夫婦でテレビ鑑賞です。
昨日の番組テーマは「ナンパ教室に通う男」でした。
この番組は、司会のYOUさん、山ちゃんがモグラの人形に、ゲストはブタの人形に扮して座談会をするというスタイルです。
今回のゲストは見た目チャラ男のもうすぐ50代の男性でした。
ナンパしまくり人生で100人以上お持ち帰りしているという剛の者に、面白おかしく二人のモグラが突っ込みを入れていくのですが、途中興味深いことをゲストが語りました。
ナンパ師は、30代半ばまで女性と交際をしたことがなかったそうです。
どのように交際したら良いのか、どのように異性の前で振る舞えば良いのか、まったくわからなかったそうです。
でも、健康な男なので女性には興味がある。
だけど、誰も交際の仕方を教えてくれない。
そんな悶々とした思いからナンパ教室に通い出したそうです。
番組では、他にもナンパ教室に通う男性が大勢出てきました。
みな、異性と付き合いたい、振り向いてもらいたい、だけどその方法がわからないという悩みを抱えていました。
ここでゲストの言葉ですが、「恋愛コミュニケーション学を学校で教えてもらいたい」というものでした。
英語、国語、数学に加えて、恋愛学も学校で教えるべきだというのです。
ゲストは過去に好きになった女性にストーカーやセクハラのような行為をしてしまった経験を持っています。これをバカだ、気持ち悪いと言って小バカにしてしまえばそれまでかもしれません。
ですが、私たち夫婦は、確かに彼の考えにも一理あると思いました。子供の頃から異性とのつきあい方を学んでいれば、男女のコミュニケーションに関するトラブルのある程度は防げるのではないかと感じました。
横で見ていた妻は、アメリカでの留学時代に経験したことを教えてくれました。
アメリカの高校生は、年に1度、プロムといって着飾ってダンスなどを楽しむパーティーがあるそうです。これは男女同伴が基本で、本当のカップルもいるでしょうが、そうでなくても男子が女子をエスコートする模擬恋愛のようなことを学ぶ場になっているそうです。
恋人やパートナーが見つかると親も一緒に喜び、おおっぴらに祝福するそうです。
一言で言うと、恋愛に対して家族や地域ぐるみでオープンなのがアメリカ、恋愛は個人の問題でどちらかというとこそこそした感じがつきまとうのが日本、といったところでしょうか。
私も学生時代は彼女の家に電話するときに父親が出ないことを祈りながらおそるおそる電話したものです(^^;)
恋愛や男女交際の敷居を思い切り低くして、男女の分け隔てなく遊んだり、楽しんだり、ときに付き合ったりということを幼少の頃から経験できると、少子化対策にもなるのではないでしょうか。
ちょうど今朝の朝刊に赤ちゃん誕生数が94万人と過去最小を記録したと取り上げられていました。
教育無償化以外にも取り組めることはあるように思いました。
そんなことを、ナンパオジサンから学んだ夜でした。