乳牛と酪農を科学する

乳牛と酪農を科学する

乳牛の栄養や酪農システムについて大学教授がつぶやきます

教えることが、一番の学び

先週の土曜日、帯広で、十勝青年獣医師会に所属する、若手獣医師に今年度最後の講義をしてきました。

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今回のテーマは、飼料設計でした。
最近はまっている、協同学習のスタイルを取り入れてのグループワークを実践してきました(今まで、協同の字が間違っていました)。

 

段取りを、かなり綿密にイメトレしたおかげで、ほぼスケジュール通りに終えることができました。やはり、仕事は何事においても「段取り命」ですね。

 

この学習会には、昨年の2月から1年間で、6回呼んでいただきました。


思い返せば、私が得意としていない分野も含まれていたこと、最初の方は段取りが悪くペース配分がうまくいかなかったこと、仕掛けが不発でウケが悪かったこと、などなど、いろいろと失敗を経験しました。

 

それでも、こいつは使えないということで、ダメ出しされることもなく最後まで付き合っていただきました。
そんな意味では、この1年間で最も成長したのは、私自身でしょう。

そんな機会を与えていただき、感謝の気持ちしかありません。

 

楽しくもあったけど、ある意味では苦しい1年間でした。

そんな中、講義での失敗を振り返り、反省を次に活かすことで、少しずつ成長することができました。

ある意味、講師の私が、彼らに育ててもらったと言っても、言い過ぎではありません。

 

学習ピラミッド(ラーニングピラミッド)というのがあります。

www.403.co.jp

 

これを観ると、学んだことのうち身につくのが何パーセントかということが理解できます。

 

私たち教員が普段学生におこなっている一方通行の講義は、5%しか身につかないそうです。それに反して、最も学びとして身につくのが、人に教えることだそうです。

 

この1年間、彼らに教えることを通して、私が最も学んでいたことがわかります。
また、前半の方で行っていた、単なる講義は、おそらく多くの受講生が身についていないことでしょう。

 

今回の、教え合い、聴き合うスタイルの講義で、彼らが、少しでも学びを持ち帰ってもらえれば嬉しいです。

 

私も、ここでの経験を、来春からの学生の講義に還元してきたいと、考えています。来年度の講義の仕掛けをイメトレすると、ワクワクします。

 

教師がワクワクすれば、学生もワクワクしてくれるでしょう。

後期の授業が終わった冬から春にかけての期間は、大学教員にとって、今年の収穫物を整理し、来春の種をまくための苗床を準備する、大切な時期です。