乳牛と酪農を科学する

乳牛と酪農を科学する

乳牛の栄養や酪農システムについて大学教授がつぶやきます

決断を下すこと、大変だけど、大切な作業

最近思うことがあります。


それは、規則で縛ってもらうこと、長いものに巻かれること、とにかく何らかの集団に属すること、で楽チンに生きる人が多いと感じることです。
これらの行動を取ると、自分で考える必要がなくなります。
これ、とても楽なんです。

 

しっかり考えて、決断を下す、これはとても疲れる作業です。

1日の中で、決断を下せる回数は決まっていると、何かで読んだことがあります。
1日の限度一杯の決断を仕事で下してきた父さんは、家に帰ると、もう決断を下す余力が残っていません。


こんなときに、家族から、決断を迫られる用件を切り出されても、脳が付いていかない。だから、適当な返事になってしまったり、先延ばししようとしてしまう、ということになります。


これが、パートナーからの怒りを買ったり、から返事によって約束をすっぽかす原因になってしまいます。

 

別のケースで、長時間の会議があります。
ダラダラと長い会議では、最後の方は脳の疲労から、判断力が鈍り、大事な案件が通りやすくなるそうです。

 

このように、しっかり考えて、決断を下す作業は、頭をフル回転させるので、脳にとって負担が大きく、疲労の原因となります。


疲れる決断を避けて、楽チンな生き方をする人が、私の周りには多いような気がします。

 

自分でファッションを考えるよりは、周りのヒトと同じ格好をしていれば、楽チン


どんな些細なことでも、人に聞いて、判断を仰げば、楽チン


難しいことは、自分で考えずに、ネットで検索して、嘘かホントかわからないけど、その意見に従っていれば、楽チン


自分の主張を述べずに、他人の意見に流されれば、楽チン


どんな些細なことでも、新しい取り組みにはチャレンジせずに、前例踏襲していれば、楽チン

 

楽チンな生き方を選ぶ人が多い背景には、日本の、失敗を許さない、出る杭を打つ、といった、非寛容的な国民性が、影響しているのだと思います。

 

そんな私の周囲で、一人だけ、自分の考えを常に主張して、自ら決断を下している人物がいます。


それは、5歳の年長さんの次男です。
彼は、叱られても、叱られても、いたずらをしよう、楽しんでやろうと、一所懸命に毎日を、自分の価値観でエンジョイしています。

自分を主張する人は、とかく、空気が読めない、生意気、と言われがちですが、自分を持つことはとても大切なことだと、私は思います。
そういった人たちをつぶさないように、寛容な心持ちを、持ち続けたいものです。

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