乳牛と酪農を科学する

乳牛と酪農を科学する

乳牛の栄養や酪農システムについて大学教授がつぶやきます

負荷をかければかけるほど、ヒトは成長する

9月に入りました。
この8月は、ヒトには限界はない、やればやるほど成長するということを実感しました。

 

まず、自分についてです。
ほぼ1ヵ月の間に、合計で2万7千字の原稿依頼を受け、全て締切の1週間以上前に提出終えました。

 

今日から約1週間、私はフランス出張に行ってきます。
畜産関係の国際学会に参加するためです。
特に興味深いのは、学会期間中に開催される反芻動物のルミノロジーについてのシンポジウムです。

そのため、3本の原稿でしたが、締切前倒しで書き上げなければなりませんでした。
隙間時間、早朝、深夜など、とにかく書き続けました。


幸いなことに、本学は盆休みが長かったので、そこでもかなりの文字数を稼ぐことができました。

 

基本的に私は仕事の依頼はNOとは言わない主義ですが、今回ばかりは、受けるときに少しだけ心が迷いました。

ですが、これも成長のきっかけになると思って引き受け、やり遂げました。


卒論研究や講義・実習で時間の捻出が大変でしたが、やればできるものです。
また一つ、自分のレベルが向上した感覚です。
今は、とてもスッキリした気分で、国際学会に旅立つことができます。

 

もう一つ、負荷の話しで実感したのが、息子の受験勉強です。
これまで、どうしても実りのある(成果に結びつく)勉強ができないでいた、中三の長男。


夏季講習も思ったほど学力向上が感じられず、これが限界なのかと、あきらめかけていました。


そんなとき、後期から通う塾を探していて、とある個人塾を訪れました。
そこの先生の考えに共感でき、通い始めることになった息子。
その塾は、スパルタ式で、一つのドリルを何度も繰り返して解くという、泥臭いスタイルです。

 

彼は、4時に中学校から帰宅後、晩ご飯の弁当持参で、夜遅くまで塾に通って頑張っています。
そのガンバリが、短期間で実ってきたようです。

 

どんどん理解が深まって、今では勉強が楽しくなってきた様子です。
次の定期テストが楽しみだと、彼の口から前向きな言葉が聞かれるようになりました。

 

これなども、限界と思っていたレベルを楽々と(本人の努力も相当ですが)クリアできた事例ではないでしょうか。

息子の頑張りに刺激を受けて、家族も前向きで、明るい雰囲気になっていています。

 

二つの事例ですが、どんどん負荷を受け入れることで、自己成長(自信)に結びつくという話しでした。

f:id:dairycow2017:20180902153709j:plain