私の好きな作家のひとりに林真理子さんがいます。
人間のドロドロとしているけど、誰しもが持っている欲望を描いた作品が持ち味です。私の好みは、きれい事だけではなく、人の暗部を直視するような作家です。
さて、そんな林さんですが、今朝のNHKのニュース番組でインタビューが特集されていました。
平成を生きる女性たちにひと言、といった質問に対して、彼女が答えたのがタイトルの言葉でした。
私は思いました。
カッコいい言葉だな、おれと同じ考えだな
と。
努力は一生続けなくてはいけない。
努力を続けている人には、風格が備わってくる。
報われない努力であったとしてもし続けることで、人としての魅力が身につく。
努力をした人と、しなかった人では、くっきりと差がつく。
このようなことを、林さんは穏やかに、でも力強く語っていました。
私は、ここ数週間、10代、20代の若者と色濃く触れあう機会が続いています。
その中で、印象に残り、かっこいいなと思えた人たちは、決まって努力を続けている人でした。
一方で、数は少ないですが、どうしても努力ができない人もいました。
彼らは、やはりどこか、ふにゃふにゃした、ゆるんだ印象がにじみ出ています。
目が違います。
努力をしている人は例外なく、シュッとしていて、話をしていても前のめりです。
話をしている私に、プラスのオーラが届くので、私も気分が盛り上がってきます。
これが、林真理子さんの語っている言葉の本質なんだろうな、と腑に落ちました。
私の尊敬する、故日高晤郞さんは「人の顔というものは自分自身で作るものだ」と、ラジオでよくおっしゃっていました。
頑張ってきた人、誠実な人は、そのことが顔に表れるというものです。
林さん同様、日高さんも「死ぬまで勉強」「学び始めるのに遅いということはない」とも語っていました。
林さんは、若さを謳歌するだけで野心のない女性たちに、「あなたたちもいつかは中年になるんだよ」ともメッセージを送っていました。
カッコいいおっさんやおばさんになることを目指したいですね。
そのためには、野心を持って、ギラギラとした向上心を持ち続けること、
そこに向かって努力を続けること、
この二つを忘れずに生きていきたいです。