乳牛と酪農を科学する

乳牛と酪農を科学する

乳牛の栄養や酪農システムについて大学教授がつぶやきます

翌朝に持ち越す疲労、生理学的に解説すると

最近疲れがとれません。

 

テレビでは、朝、目が覚めても疲れがとれていない人はこのサプリ、といったようなCMが放映されています。

栄養ドリンクや、錠剤など様々なものが売られています。

ですが、疲れを翌日に持ち越さない最も有効な対策は、生活リズムだということを身をもって体験しましたので、今日はご紹介します。

これ、私の身体を使った実験です。

 

先日もブログで紹介しましたが、ここ最近、我が家は長男の受験勉強に、私が家庭教師のように付き合っています。

 

今も以前も、就寝時刻は変わっていないのですが、これまでは帰宅後は就寝までリラックスタイムでした。

ブログでもちょくちょくご紹介しましたが、妻との晩酌タイムが至福の時でした。


それが、今は寝る直前まで仕事モードが持続しています。

アフターファイブに、もう一つ別の仕事を掛け持ちでおこなっているような感じです。

 

生活リズムは変わりましたが、睡眠時間は変わっていません(←ここはポイントです)。

この生活スタイルの変化のどこが、疲労の蓄積と関係するのでしょうか。

 

体内の変化を生理学的にみてみましょう。

 

帰宅後、食事をとり妻や子供たちと語らい、のんびりテレビでも眺めているとき、私の体内では自律神経がオフモードになります。


身体の仕組み的にいうと、「副交感神経」が優位になる状態といえます。

 

一方、仕事中や、何かに没頭して真剣になっているとき、人の身体では「交感神経」がビンビンに働いています。

 

当然のことながら、睡眠に向かう時間帯は、入浴をするなど副交感神経モードが理想的です。

最近の私は、眠る直前まで仕事をしている状態と同じで交感神経が活発に働いています。

幼い子供が眠る前にハイテンションになってはしゃぎすぎると、なかなか眠れなくなるのと同じ現象です。

 

こんな生理状態で寝床に入ると、身体は疲れているのに、頭はさえているため、寝付きが悪く、眠りも浅くなってしまいます。

 

深夜まで残業して、帰宅後パパッと食事を掻き込んで眠りにつくといったビジネスパーソンは、おそらく今の私と同じ生理リズムになっているでしょう。
たとえ残業がなくても、寝る間際までスマホやパソコンに没頭する人も、交感神経が刺激されている状態です。

このような状態で眠りにつくと、眠りが浅くなり、翌朝まで疲労を持ち越すリスクがアップします。

 

疲れがとれない人は、眠る前のリラックスタイムを取れていないケースが意外と多いはずです。

サプリを利用するのも一つですが、軽いストレッチをしたり、入浴するなど、こわばった身体をほぐし、血の巡りをよくすることも、効果はあります。

 

今日は、数日ぶりにシャワーではなく湯船に浸かり、筋トレをして眠りにつこうと思います。
深い眠りにつくことができれば、疲労は回復しているはずです。
明日の朝、どんな状態になっているか、自分の身体を使った実験というのもおもしろいものです。