乳牛と酪農を科学する

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乳牛の栄養や酪農システムについて大学教授がつぶやきます

朝の新聞小説は、前向きな気持ちになれるものが読みたいな

北海道新聞の、朝の新聞小説が、今日から新しい作品に変更になりました。

 

前作(「逃亡者」、中村文則)は、人種差別、戦争、宗教弾圧、人の心の闇、とあまりに暗い内容でした。

毎朝、目を通しましたが、人間の暗部ばかりが目立つ作品でした。

暗さと明るさが同居していれば、まだ救われるのですが、暗さ一辺倒では。。。

 

正直、朝一番に、どんよりとした気持ちになる内容がつらくて、飛ばし飛ばしでしか目を通しませんでした。

 

気になって、作者のことを調べましたが、芥川賞を受賞しているとのこと。

あ~、なるほどなあ
と納得しました。

 

芥川賞系の文学作品は、どうしても暗い内容だったり、抽象的な内容になりがちです。学生時代の私は、これら小難しい文学作品に好んで手を伸ばしましたが、日々の生活でいっぱいいっぱいで、難しいことよりも癒やしや幸せを求めたいオジサンになってからは、ほとんど読むことはなくなりました。

そんな芥川賞作品ですが、大衆娯楽小説が大好きな私にも読める作品もあります。

たとえば、「苦役列車」(西村賢太)なんかは、男のドロドロした欲望が描かれていて、楽しいとは違いますが、共感できる部分のある作品でした。

 

ですが、やっぱり直木賞作品の方が私には合っています。

直木賞系の大衆娯楽小説で、最近のドはまりは、北方水滸伝です。
今は、同じく北方作品の「林蔵の貌」を読んでいます。


桜木紫乃の「砂上」も大学の位置する江別が舞台の作品で、友人からすすめられて読み進めています。

 

さてさて、今日から始まった新聞小説、第1回目は、これまた小難しいプロローグでした。
この作者の小説は読んだこともありませんが、今度は読みやすく、元気の出る作品を期待したいです。

 

作品名は・・・
「本心」(平野啓一郎)です。

 

中標津の酪農場、放牧地でツルを見かけました