乳牛と酪農を科学する

乳牛と酪農を科学する

乳牛の栄養や酪農システムについて大学教授がつぶやきます

閉塞感漂う毎日に思うこと

新型肺炎では、本当に息のつまる毎日を過ごしています。

 

まずは、長期休校の子供たち。

 

次男は、毎日、真面目に勉強し、運動もせっせとやっていますし、カミサンも熱心に子どもの勉強に付き合っています。(カミサン、本当に頭が下がるよ!)

 

ですが、それにも限度があります。

公立の図書館も閉鎖なので、絵本も借りに行くことができません。
宿題もとっくにやってしまって、何をして良いものやら。。。

 

ヒマとエネルギーを持て余している子どもも少なくないでしょう。

 

あるところで、家にこもる子どもについて、こんな切ない話しを聞きました。

「学校だけが息抜きの場で、給食だけが1日の中で唯一まともな食事っていう子どもがいるんだよね。何も珍しくないんですよ、親にかまってもらえない子どもは」

 

行けなくなって初めて、当たり前だと思っていた学校のありがたみを実感しています。

 

次にお店。

 

先日、ちょっとした用事があって、札幌の街に出ました。
駅前通りには人の数がまばらで、閉店して改装中の店舗も多くありました。


札幌では老舗のパークホテルに足を運びましたが、ロビーは「がらーん」としていて、僕たち夫婦の話し声が反響していました。
いつもはチェックインの客で賑わっているであろう夕方の時間帯です。

札幌駅も、列車もガラガラで、日本の経済はどうなっちゃうの?と心配になりました。

 

そして、衛生品の消えた商品棚と転売。

つい昨日、娘と一緒にドラッグストアや百円ショップを回りました。
ですが、マスク、アルコール系のウェットティッシュ、消毒系の薬品などの売り場は、ことごとく空っぽでした。

 

帰宅後、そのことを妻に話すと、「転売だよ」と怒りのひと言。

私も知りませんでしたが、ネットでは、未だに高額で転売されているのですね。
大手のネット通販企業は、どれも腹立たしいと、妻は怒っていました。


私は、そういうサイトを見てはいませんが、足もとにつけ込む人や、儲けになるのであれば道徳的にどうかと思うことでも商売にしてしまう企業を思うと、寂しくなりました。

 

海外の情報を二つ。

ミャンマー人の卒業生が、中国の南京大学に留学しています。
彼からメールがありましたが、全ての研究がストップし、1ヵ月の自宅待機を命じられているそうです。

 

カナダの大学教授からは、酪農系の学会で講演予定だったスピーカーがコロナでドタキャンしたと連絡がありました。北米でも、徐々にコロナ騒ぎが深刻化しているそうです。

 

北海道では、ここ最近、晴れ空が広がり、春の足音が一歩ずつ近づいています。
本来なら、そろそろ自転車でも出して、外でキャッチボールでもしようか、とウキウキする季節の到来です。

ですが、今年ばかりは、寒々した気配が漂います。

 

今回の新型肺炎、終息は難しいと思いますが、早く普通の風邪の一つに落ち着いてもらいたいものです。

今のところは、国民全員が息を潜めてストレスに耐えていますが、4月になって高校と大学が始まると、若者の通学によって、収まりかけていた感染が再拡大するのではないかと危惧されます。

今となっては、大方の人がコロナに感染して免疫を持つことで、普通の風邪になっていくのを待つしかないのかもしれません。。。

↓ガラガラの、老舗ホテルのエントランス

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