今週は、少し長い出張でした。
コロナ騒動以来、初の津軽海峡超えです。
前半は群馬県の酪農場を視察し、後半は東京で研究打合せやJGAPの研修を受けてきました。
群馬の酪農視察のメインテーマは、内地型酪農の飼料給与法について学ぶことでした。
地元で活躍するコンサルタントのAさんにレクチャーを受けるとともに、近隣の優良酪農家を案内いただきました。
訪問した酪農家の中には、私のゼミの卒業生も含まれており、久しぶりの再会に感激しました。(Oくん、Iくんともに、立派な酪農ビジネスパーソンに成長していてカッコよかったです)
学んだことを列挙します。
・飼料設計ソフトで押さえておかなければいけないポイント
・飼料設計を見なおすタイミングやウシからのサイン
・実際に設計を見なおし始めたときのウシの状態と、設計変更後の推移
・内地型、すなわち粗飼料購入型酪農のメリットとデメリット
・内地特有の課題である暑熱対策、糞尿利用の具体例
・Iくんの実家で経営するTMRセンターの稼働状況についての視察
特に、3つめの課題発生農場のスタート時点と、コンサルを行っていくうちに改善していった経緯を学べたのは大きな財産でした。
悪かった状態が、飼料設計+システムを変更していくことによって、見事なまでに改善されていました。その過程の、トライアンドエラーを惜しげもなく教示してもらえたのは得がたい経験です。
また、購入型酪農についてメリットも含めて、現状を知れたのも貴重な体験でした。
この視察で、一段階成長できたと言って良いくらいの学びでした。
Iくん夫妻にご馳走になった、地元で有名な鳥めし弁当もチョー絶品でした。
その後の、共同で研究している企業との打合せも大きなヒントを得ることができました。
これまで学内外でWebミーティングも行ってきましたが、久しぶりの対面での打合せはひと味違った濃厚なモノでした。
Webでは、議題となる用件から逸脱することはそれほどありません。
これは教授会など学内で行う会議も同じで、Webスタイルとなってから議事進行が早く、あっという間に会議が終わります。
型どおりの承認を得るタイプの会議であれば、進行の早いWebスタイルは向いています。
ですが、創造的で、アイデアを出し合うような打合せであれば、ワイワイガヤガヤやれる対面スタイルの方が成果が多くなることを実感しました。
(訪問した企業も、現状ではテレワーク主体ということでしたが)
今回、酪農現場での学びと研究打合せの二つを経験して、ウィズコロナ時代のビジネスシーンのあり方について考えさせられました。
感染リスクを警戒したテレワークを活用しつつも、ときには対面というリスクも取るバランス感覚が求められるということです。
追伸 初群馬、とても良いところでした。また行きたい!