乳牛と酪農を科学する

乳牛と酪農を科学する

乳牛の栄養や酪農システムについて大学教授がつぶやきます

知らないことを知ろうとすること

おばんです。

 

東京駅からの更新です。

東京駅って、私のような田舎モノにはワクワクする場所ですね。

ウルトラマン好きの次男、ジブリ好きの娘、おバカ好きの妻と長男に、お土産をゲットできて今日の仕事はおしまい。これから大学時代に友人と会う予定なので楽しみです。もう10年近く逢ってないかな。畜産学科で一緒に牛とかめん羊を追っかけ回した仲です。

 

統計セミナー、気づきが多かったです。これまで自分がやってきたデータ解析手法の一部が専門家的には違和感があるのあるものだったということがわかりました。誤りが分かっただけでも大収穫です。

 

ミスは自己成長の種

私、ミスはドンドンすべきと思っています。ミスから学びを得られれば自己成長につながるので、かえってチャンスです。

 

息子を叱るときも、テストで点を取れなかったことを叱ることはしません。分からなかったところ、間違ったことをそのまま放置することを注意します。

 

自分が知らないことがあると分かって、それを放置するのは気持ち悪いので、パッと調べるなり、ヒトに聞くなりして解消できる人間が伸びるんだと思っています。

 

今日の統計セミナーでは思い切って質問をしましたが、どうもかなりトンチンカンな質問だったようです。あるいはとても初歩的な質問だったのかもしれません。「太陽はなぜ東からのぼるのですか?」的な。

私の統計の知識は独学なので、専門家からは苦笑が漏れるほどでした。参加者のレベルは分かりませんが、誰も質問をしなかったところをみると、それなりのレベルだったようです。

 

四十も中になってバカをさらすのもどうかと思いますが、研究上どうしても解消したかった疑問なので、とてもスッキリです。

 

教えることの難しさ

セミナーには何人もの大先生が講師としてきていました。

学びを得られたことはとても良かったのですが、いかんせん質問に対する大先生の回答が理解できませんでした。専門用語や難解な表現を早口でまくし立てるものですから、その多くは理解できません。なんとなく分かるけど、細かいところで理解できないという、英語のヒアリング状態です。

大学にも大勢いますが、ご高齢でエライ先生になるほど説明がヘタなお方が多く、そういった先生は学生の評判が悪いです。

 

私は難しい事柄ほど噛み砕いて説明するように識しています。今日は反面教師として、教えることの難しさを改めて認識しました。

 

「恥をすて人にもの問い習うべしこれぞ上手の基なりける」(千利休

 

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以下、自分の備忘録です。

  • 多重検定:二因子の場合はstudentのt検定、三因子以上だったらTukeyのHSD検定
  • 例えば二因子モデルで交互作用が有意になった場合は、その因子を含むモデル式で効果を判断するのではなく、分割して一因子で検定してはどうか
  • 交互作用の意味を深く理解しようとする前に、主効果をみることが重要。処理の効果が主効果として表れているのか、組合せの効果なのか、判断すること
  • 酪農の分野では、普通に交互作用を検討してきたが、異分野では必ずしもそうではないことがわかった
    これ大きな収穫