おばんです。
今日もデータ解析に悪戦苦闘しました。おもしろい結果が見られたもの、全く結果が現れなかったもの、様々でした。
これまでサイロの話しをいくつかしてきましたが、サイロとはどんなものなのか出来上がりのサイレージも含めて紹介します。
サイロとサイレージ
私どもの農場ではバンカーサイロといって、このようなコンクリートの壁に囲まれた区画をサイロとして使っています。
この中に、青々とした牧草やトウモロコシを詰め込みます。
詰め込んだら、トラクタで踏みつけ、空気を追い出します。そうすることで、酸素がなくなり腐敗をもたらす菌の活動が抑えられます。逆に、嫌気的条件下を好む乳酸菌の活動が活発になります。
詰め込みが完了したら、シートをかぶせ、タイヤの重しを載せて密封してやります。嫌気状態を確保することが重要です。これで、牧草中に含まれる乳酸菌が活動を開始します。強力な酸である乳酸が蓄積することで、pHが低下し、長期保存が可能になります。
数ヶ月して開封すると、緑色だった牧草屋トウモロコシが見事に変色し、甘酸っぱいリンゴのような香りのするサイレージの出来上がりです。私には日本酒の吟醸香と同じような匂いに感じます。
これをTMRミキサーという機械に投入し、穀物や添加剤と一緒に混合します。混合されたものをTMR (Total Mixed Ration:完全混合飼料)とよびます。
おいしそうにウシがTMRを食べています。食べる量は1頭あたり40~50kg/日にも達します!サイレージの品質や、TMRのアレコレについては、これから少しずつ紹介していきたいと思います。