おばんです。
月末の学会準備や家族との時間で忙しくも充実した週の前半でした。
ただ、時間がなくて酪農について掘り下げた内容を書けずにいます。
塔の上のラプンツェル
娘が大のお気に入りなのでぜひ観てというので「塔の上のラプンツェル」を妻と二人で観ました。
女の子、女の子した子どもっぽい内容かと思って期待せずに観たところ、家族や世の中について考えさせられるメッセージが盛り込まれた良作でした。
私は娘と交換日記をしていますが、今日はその日記に書いた内容をここに記します。
それでは気づきを3点。
- 娘を縛り付ける母親と、母親から独り立ちする娘
母の過干渉と娘の親離れが大きなテーマだと感じました。映画では世間と理由が異なりますが、娘を縛り付ける母親について考えさせられました。
娘のことが大好きすぎて知らず知らずのうちに束縛している母親が重たいという話しは珍しくありません。ここでは深く触れることはできませんが、うちの娘は親の顔色を窺わずに自由闊達に育ってもらいたいです。 - 自分が心を開けば、相手も心を開く
ラプンツェルは誰にでも心を開きます。
その結果、馬や悪党たちも彼女を信頼して、友達になってくれます。相手に「こうして欲しい」と思うことがあれば、まずは自分が相手を受け入れることが大切だという話しでした。
このことは、私は人付き合いにおいて常に意識していることでもあります。
「他人と過去は変えられない。変えられるのは自分と未来だけ」 - 悪人だって良い心を持っている
映画のクライマックスでラプンツェルたちを助けてくれた悪党たち。彼らは世間からつまはじきになっているやさぐれです。ラプンツェルを自分の命と引き替えに守ってくれたもう一人の主人公のフリンも泥棒のお尋ね者。
彼らは皆、世間からは悪人として後ろ指を指される存在です。それなのに、彼らは優しい心を持っていました。
これは池波正太郎氏が作中で盛んに語っている「良い人も人に言えない悪事の経験があり、悪い人も善意の心を持っている」という大きなテーマに通じます。洋の東西を問わない真理に触れることができ感動しました。
私は寛容のない現代の風潮が嫌になることがあります。
この人は悪い人、この国は悪い国と決めつけがちですが、本当に良いところは一つもないのでしょうか。この映画のように、人を見かけで決めつけずに良いところ探しをすると、素敵なことが待っていますよというメッセージを私は感じました。
素敵でワクワクする映画を薦めてくれてありがとう、娘。