「お母さんなんて、バカヤローだ」
4歳の次男が今晩妻に向かって叫んだ言葉だそうです。
彼のお気に入りのカタツムリにあげるエサのことで言い合いになったそうです(^^;)
みなさん、おばんでした。
これからゼミの新歓コンパ。新3年生を招いての焼き鳥ディナーです。
昨夜は母の日イベントとして、妻を招待して札幌円山のおしゃれ和食の店で、ブルゴーニュワインとディナーの夕べに参加してきました。
↓会場は料理が最高なこちら
遠くフランスからワイン製造責任者と販売代理人がやってきて、彼らからうんちくを聞きながらのディナーでした。
会費は極めて高価でしたが、ワインを趣味にしている妻が喜ぶと思い、なけなしのへそくりをつぎ込みました。子供たちは私の祖父母に任せてのお出かけです。
さすがに、出されるワインはブルゴーニュのプルミエクリュ(1級畑)のものが中心なので、日頃飲んでいるコンビニのチリワインとは大違いでした。ワインに造詣の深くない私でもキャッチできる、大人のワインたちです。ミネラル感、ナッツの香り、バターのような、炭のような、おもしろい味わいが楽しめました。
ブルゴーニュなのでブドウはピノノワールです。ブドウは同じだけど、畑の違い、生産年の違いによって風味や味覚が異なりました。
興味深かったのは、生産年の違いとワインの出来映えの関係でした。年度間の差というとブドウの生育状況が関係してると思いましたが、製造責任者の経験が浅かったので苦労したという話です。製造責任者の経験もワインの味に関係するのだなあと改めて実感しました。
この点は、私にも思い当たります。教授として数年経た今の自分と、助手、講師時代の自分では、専門分野の実力がまったく異なります。単純にブドウの品質の違いだけでなく、作り手の経験の違いも味に反映する。これが年数をかけて熟成するワインの楽しみの一つなんですね。
彼との会話の中で、北海道ワインとブルゴーニュワインの違いはどこにあるかと尋ねました。私は気候や土壌の違いが関係しているとの答えを想像しましたが、彼曰く、ブルゴーニュは900年の歴史がある、北海道のワイン造りはどれだけの歴史があるかわからないが、伝統の違いは様々な面に影響を及ぼすだろう、とのことでした。
自信満々のお答え!
恐れ入りました~
確かにその通りですね。
伝統は絶対に埋められない壁なので、時の流れとは別の部分で太刀打ちしないといけない。そこに気づき、自分の武器になるものを見つけられるかどうかが後発には求められます。
このことも異分野でも同じことなんでしょう。
私の分野も同じで、大御所の真似をしていても、若輩はいつまでも先達を超えられません。やはり、自分だけのオリジナルを出していかないと一流の域に到達はできないでしょう。
楽しいだけでなくトップを目指す仕事術というものを感じさせられた一夜になりました。
私のへそくりが底をつくような高~い出費になりましたが、妻もハッピー、私もハッピーで最高の母の日になりました♪