乳牛と酪農を科学する

乳牛と酪農を科学する

乳牛の栄養や酪農システムについて大学教授がつぶやきます

お隣の国と我が国の教育事情:中国の小学生と日本の大学生

今日は私の46回目の誕生日でした。

最近何かと衝突することの多い中2の長男がなんと私にプレゼントをくれました!

これぞサプライズ。嬉しかったです(^^)

 

↓お米(ゆめぴりか)、日頃妻に職場のことでぼやいているのを聞いていたようで人間関係の本、文房具、というユニークな組合せセットです(^^;)

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↓妻は次男と一緒にアイスケーキを作ってくれました

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私の職場は私学共済という保険に加入しています。
その広報誌「レター」が毎月送られてきますが、今月号に興味深いコラムがありました(2017年7月号)。

 

世界各国に駐在している加入者から子育てに関する情報が寄せられるコラム。今月は中国の北京に在住する方からの寄稿でした。

 

「中国の教育:苦労と活力」(斉藤淳子氏)と題したコラムです。著者の息子さんの通っていた小学校1年生のクラスに、親として授業をしに行ったときの様子です。
少し長くなりますが引用します。


「中国の子どもに教えていて驚いたのは彼らの活発さだ。例えば、折り紙を教えた時のこと。(中略)「では、今日は皆で一緒に箱を折りましょう」と呼びかけた。日本では当然、誰もが箱を折る準備に入るはずだ。しかし、その時、「先生、私は箱じゃなくて、そっちのお花を折りたいです」と手を挙げる子がいたのだ。これには驚いた。(中略)視点を変えればこの「箱ではなくてお花を折りたい」という主張は、議論の枠組みを神聖化せず、根本から自由に問い直す行為で、発想のスケールが大きい。一方、日本では「周りの空気を読む」など受動的思考が良しとされがちだ。・・・」

中国の子どもたちは、自分の考えを表明することに何の恐れも感じず活発、だそうです。

 

私も中国にはプライベートで3度行ったことがあります(北京、上海、杭州です)。その都度、強烈に印象づけられたのが、彼らの猛烈なたくましさです。これは、中国だけでなく、アジア圏の国々でいつも感じられる感覚でもあります。


私がいつもこの国にいて、自分という個性をアピールしないことに物足りなさや違和感を感じるのは、こうした外国の人々のたくましさを何度も経験しているからかもしれません。

 

話はそれますが、中国の下町では何度も親切にされた経験があります。

彼らは人なつこく、やさしいです。ある食堂では、若い女性の店員が、私が日本人だと分かるとジャニーズの嵐の写真集を出してきて、見せてくれました。全く言葉が通じないのに話しかけることの抵抗のなさには感心させられます。

 

今週末は、私の大学では大学祭があります。
私の研究室はここ数年連続で出店しています。メニューは同じで焼き肉を焼いてパンに挟んだものを提供しています。

毎年のことなので、あえて口には出しませんが、学生たちは毎年売り物を考える時に誰ひとりとしてオリジナルのアイデアを出しません。やがて、中心的存在の誰かが「去年と同じでいいよね」と言って、シャンシャンとメニューが決まります。

 

自分の意見は出さないし、考えないで黙っていれば事が運ぶことの楽ちんさを選ぶ日本の若者たち。

一方で、積極的に臆さず自分の意見を発し、相手とコミュニケーションを取ろうとする中国の子どもや若者。

 

中国というと、何かと茶化す風潮があるようにマスメディアを見ていると感じますが、私は彼らを始め異国の人たちから学ぶことは大いにあると考えます。