乳牛と酪農を科学する

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楽しんで勉強をやる方法:若きビジネスパーソンからの学び

今日はお付き合いのある企業のビジネスパーソンとじっくり話をする機会がありました。

 

↓NZの広大な放牧地

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彼は、首都圏に住んでいますが、朝4時半には起床し、6時過ぎの列車に乗り、7時過ぎには会社に着くそうです。就業開始時間までは、誰もいないオフィスで集中して自分のための仕事に没頭します。そうして、17時20分には会社を出て帰宅の途につくと語っていました。彼は片道1時間の通勤時間もタブレットでメールチェックなど仕事に充てているそうです。

 

私は、そんな彼をカッコいいなあと感じましたし、自分と同じだという感想を持ちました。

 

私も通勤時間は、ラジオ英会話を聞くことに努めています。

彼の話を聞きながら感じたことは、子供が親に言われて渋々勉強しているような「やらされている」感が全くなかったことです。
密度濃く、集中して仕事(勉強)できている自分を楽しんでいるような口ぶりでした。

ここに、楽しんで勉強をやる秘訣が隠されていると感じました。

 

楽しんで勉強をする秘訣のひとつは、勉強によって得られる成果(成長した自分)を想像することです。
この勉強によって、ワンランク上の自分になれる。
ワンランク上の自分になると、もう一段階上のレベルの仕事に取り組むことができる。そうなれば、収入が増えたり、新しいポストに就けたり、自己成長によって視野が広がるといった、直接的なメリットがあるということに気づける。

 

二つ目は、時間の有限さに気づくということです。

5時に仕事を切り上げることで、親であればメンコイ子供と遊んだり、愛する妻と晩酌したりできるようになります。庭いじりの時間もとれるでしょう。独身の方であっても、趣味や仲間との時間を充実させることができます。

密度薄く仕事することも可能ですが、それでは仕事以外の喜びを手放すことになってしまいます。

プライベートの大切さや有益さに気づくことができた人は、雑務に邪魔されない隙間時間や朝の時間を使って勉強でき、自分のスキルアップに努めることができるようになります。

 

今の妻と結婚してからの私も、家族と過ごす時間を最優先するために、時間の無駄なく仕事を詰め込むようになりました。優先順位を考えて仕事を選別できるようになりました。それが通勤途中の英会話になったり、昼食中に読む農業新聞や業界情報誌だったりします。

 

楽しんで勉強をするためには、それによって得られる自分を想像することと、時間の有限さに気づくこと、この2点が必要でしょう。

 

こんなことを、若くして管理職になったビジネスパーソンと話をしていて感じました。これに気づける人が、他者よりも一歩先を行く人材になることは間違いありません。

どうしても勉強に打ち込めない受験生、就職の希望を持ちながらその業界の勉強を一切しようとしない就活生、そんな彼らがこのことに気づき、変わることができれば、成功は約束されることでしょう。