みなさん、おばんでした。
お盆休みに入ってのんびりといいたいところですが、この連休は仕事でした。
明日からは出勤はしなくても良さそうですが。。。
8月10日から「元気ミルク大学」というイベントが本学でおこなわれました。私の担当は一昨日と昨日で小学5~6年生の子どもたちを対象に酪農体験講座をおこないました。
この模様は、道内限定だと思いますが9月に入ったらHBCでテレビ放映されます。
私は牛舎で搾乳やエサやり体験を担当しました。
年によって多少の温度差はありますが、例年通り、今年も元気でパワー溢れる子どもたちに圧倒されながら、それに負けないように私も元気いっぱいで講座をおこないました。
主催は牛乳普及協会といって、ホクレンなどの酪農関連団体や乳業メーカーなどが会員となっている団体です。
元気ミルク大学には、全道各地から子どもたちが集まってきて、酪農大で3泊4日の合宿を行いながら酪農のウシから食卓、販売までを学びます。
実家や親戚が酪農家でウシになじみのある子どももいますが、大半は都市部出身でウシを見るのも触るのも初めてという子どもたちです。
講座では、そんな子どもたちにクイズを織り交ぜながらウシやエサについてお話をします。普段大学生を教えている身からすると、あの反応の「熱さ」は極めて新鮮です。
小学生と大学生を比較して、いつも思うことがあります。
素直に「なぜ?」という気持ちを抱くこと、「なぜ?」という疑問を持った時にそれを口に出すこと、これらの感情や行動がどの段階で消えてしまうのだろうかということです。
妻はアメリカに留学経験があり、その時のことを話してくれますが、アメリカでは高校生でも大学生でも授業中に質問が絶えないそうです。手を挙げて当ててもらえないとふてくされる勢いだそうです。「なんで、おれに当てないんだ?!」と機嫌が悪くなる大学生・・・(^^;)
黙っている方がおかしい目で見られるくらいだそうです。
日本でも、小学高学年までは確実にアメリカと同じです。
しかし、大学生になると質問の習慣は消えてしまいます。大学生だけではありません。社会人対象の酪農セミナーでも質問する人はごく限られます。
どこで、あの素晴らしい積極性が失われるのでしょう。
教育システムの問題なのか、国民性の問題なのか、私には分かりませんがとてももったいないことです。
人を辞書代わりにするような表面的な質問は困りますが、根本的な部分で「なぜ?」と思った時に質問できる人、私はカッコいいと思います。
さらに進んで、質問しない、疑問を放置する、日本ではそれが一般的であるからこそ、ここにチャンスがあります。質問する、疑問を解決する、そのように心がけるだけでその他大勢の人と大きな差を付けることができるのです。
質問することが一般的なアメリカではこんなことは当たり前すぎて何の武器にもなりませんが、皮肉なことに日本ではこの程度でもキラリと光る個性・特長になり得るのです。
オープンマインドな姿勢で、チャンスをつかみましょう。