乳牛と酪農を科学する

乳牛と酪農を科学する

乳牛の栄養や酪農システムについて大学教授がつぶやきます

苦しみながらも頑張っている学生A君

本学では、教員は大きく二つの担任としての役割を持ちます。


一つはわかりやすいところで、研究室に配属になる3年次以上の学生です。
私の研究室には、3年生8人、4年生8人の16人が在籍しています。
彼からみると、私のような立場は研究室の指導教官ということになるのでしょうか。広い意味での担任ですね。

 

もう一つが、1~2年次の担任です。こちらは正式名称はアドバイザーといいますが、研究指導をするわけではないので、いわゆる担任といってよいでしょう。
こちらの学生は、1年生で受け持って、2年生に上がってもそのまま担任としてともに過ごします。彼らが3年生に上がるときに研究室に移っていくので、担任も私から配属先の教員に移ります。

 

いろいろな学生が入る中で、ときには留年して進級できない学生もいます。
今日は、そんな3年目2年生のA君と面談の時間を持ちました。

 

彼とは、何度か面談(おしゃべり)を通して、留年した理由も含めて様々なことを語り合ってきました。

 

A君は読書が大好きで、中学生のときに近所の図書館に通い、自分の好きな分野の本を全て読み尽くしたという逸話を持っています。
読書好きに共通しますが、彼はとても聡明で、話をしていても社会人と話をしているようです。話題も教養あふれるので、彼とは大人の会話ができ、私も彼から刺激を受けるほどです。

 

しかし、彼は持病があり体調がすぐれないときがあります。そのようなときは登校することができません。

 

今期も単位取得に苦戦していますが、頑張って講義を受けています。さらに、親元を離れて暮らすA君は家に引きこもっていても良くないという強い意志から、学外でのボランティア活動にも力を入れています。

 

A君は体調面のハンディを抱えながら、一歩ずつ前へ進もうと頑張っています。
周りの人より歩みはゆっくりかもしれませんが、一生懸命地道に前へ進もうという熱い想いは必ず実を結ぶとことでしょう。

 

私の妻の口癖ですが、「お天道様がみている」はずです。
あせらずに着実に頑張ろう。

 

↓我が家のヤドカリ君

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