今日は帯広農業高校で生徒たちに講義をしてきました。
ウシの第一胃(ルーメン)の機能から、日本の牛乳生産や酪農業の産業としての多面的な側面まで、盛りだくさんの2時間でした。
ミクロの世界から航空写真までのようなイメージでしょうか。
若い感性に何かしら引っかかりがあればと思います。
さて、日帰りの帯広往復は疲れました。
という訳で今日は軽い話題でいきましょう。
↓食後のデザート(フランス)
先日、私の研究室の卒業生と私たち夫婦の3人で飲み会を開きました。
彼は札幌で飲食業を営んでいるのですが、次のステップに大きく羽ばたくためには現状の壁を乗り越えなくてはいけず、今は少しもがいているところです。
いろいろとアドバイスをしたり、話を聴いたり、馬鹿話をしたりと楽しい時間を過ごせました。子供たちは祖父母にみてもらったので、妻も久しぶりに大いに羽を伸ばせたようです。楽しかったせいか、私も気が大きくなって、翌日気がつくと財布の中身がチョー減っていました(^^;)
そこでのキョーレツな紳士の話を紹介します。
教え子はメニューの研究のためにアジア諸国を旅した経験があります。
マレーシアのゲストハウスで知り合ったオジサンは金を持っている様子がないのに、身なりは紳士という、一見変わった人だったそうです。
そのお方、紳士の身なりと押し出しの強い雰囲気を前面に出したはったりで、ぐいぐいと世間を渡り歩いていたそうです。
その彼に、教え子はこう言われたそうです。
「首から下で働いているうちは大きくなれない」
これ、ようするに身体(肉体)を使って働いているうちはビッグになれない、頭(知恵)を使って仕事をしないとダメだ、というニュアンスだそうです。
ずばっとした格言に加え、教え子の語り口調がユーモラスなのも相まって爆笑しながらも、「う~ん、なるほど」と考えさせられました。
ノルマをこなすタイプの職種には当てはまらないかもしれませんが、自営業や私のようなある程度の自由裁量のある職種ではしっくりとくるビジネスの格言だと思いました。
忙しい忙しいと言って休みなく働いているのに、あまり成果の上がらないケースって身近にないでしょうか。
一昔前の私はもろそれでした。
最近は時間の効率を高める工夫をして、仕事量はそのままか増えているのに仕事時間は以前より減らすように意識して日々過ごしています。
つまり、紳士の言う、「首から上」で仕事をするように心がけることで、成果が上がっているということになります。
あまりきれいな言葉ではないかもしれないですが、仕事に取り組む上での気づきになりました。
私は、仕事の愚痴やボヤキだけの生産性のない飲み会は好きではありませんが、こういった気づきのある会食にはどんどん参加したいものです。
さて、今週はまた週末に帯広で仕事です。
明日から新規の実験、講義と続くうえに、週末のプレゼンの準備もしなくてはいけません。週の後半に向けてフルスロットルです。