乳牛と酪農を科学する

乳牛と酪農を科学する

乳牛の栄養や酪農システムについて大学教授がつぶやきます

勉強熱心にガンバル若手酪農人に刺激を受ける

先週末、土日で帯広出張でした。


土曜日は恒例の若手獣医師の学習会、日曜日は若手酪農家や学生といった面々が集まって酪農について語り合うという活動に参加してきました。

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土曜日の学習会は、脂質、ミネラル、ビタミンについての栄養学をやりました。
4時間の長丁場に加え、今回は懇親会でも質問に答えるというちょっとした時間を設けました。

平日は講義が詰まっていたせいもあり、準備に時間をとることができず前日は睡眠があまりとれないまま会場入りとなりました。慣れない分野の4時間講義という緊張もあって、行きの列車でも眠ることはできませんでした。

 

周到に準備をしたせいもありますが、会場のやる気に満ちたパワーのおかげで、私もアドレナリンが出て切れ味のある講義ができたと思います。

 

その後の懇親会でも、日々の様々な悩みや現場のこぼれ話を聴くことができて、極めて貴重な時間となりました。やはり生産性のある、ポジティブな飲み会は楽しいものです。

 

その日は、深夜まで語り合いましたが、翌朝は早い時間から酪農交流イベントに参加しました。

 

まず驚いたのは、私の大学を始め、札幌圏から大学生がわざわざ交通費と宿泊費を負担してまでも多数参加していたことです。彼らからは、学ぼうとする意欲がビンビン伝わってきました。

 

学生からしたらバカにならない出費にもかかわらず、学びのための投資をいとわない姿勢に感動すら覚えました。

さらに、若手酪農家のみなさんも、こういったエネルギッシュな活動を通して、自らの経営に活かそうとするだけでなく、業界の裾野を広げようという熱心なエネルギーがあふれ出ていました。

 

3組の若く勉強熱心なグループに触れ、若さのエネルギーを自己成長にぶつけるその正しい方向性にとても刺激を受けました。

獣医師も学生も、貴重な休日を削って学びの場に集っていました。
酪農家のみなさんも、仕事の合間を縫って未来のために時間をひねり出していました。

正直、三者三様にまぶしかったです。

 

私も、微力であっても彼らのような熱心な人たちの力になれればと心に刺激を受けて帰路につきました。