乳牛と酪農を科学する

乳牛と酪農を科学する

乳牛の栄養や酪農システムについて大学教授がつぶやきます

東京で感じた、ラーメン屋のカウンターの窮屈さと、ストレスについての一考察

今日は東京出張です。

英語のプレゼンテーションについてのセミナーを受講しに来ました。
昨年のハンガリーでの学会発表に、刺激を受けたことも、受講の理由の一つです。 

dairycow2017.hatenablog.com

 

さて、午後からのセミナーに備えて、まずは昼食。
鯛で出汁を取ったという、おいしいラーメンをいただきました。

神保町を降りてすぐのお店です。

 

東京らしく、カウンターのみの店内。
昼時で席も9割方埋まっています。

 

偶然にも私の両隣は、父と子の二人連れで、左右ともお子さんが席に着いていました。

私が、ラーメンを食べていたとき、図らずも、左右両隣のお子さんと肘がぶつかってしまいました。行儀良く、肘をたたんで食べていたつもりでしたし、腕の短い子どもが隣に座っていたにもかかわらず、です。

 

私の実家がラーメン屋だったこともあり、私はラーメンが好きで、外食にラーメンを選択することも少なくありません。

 

ですが、北海道で、カウンターに座ったからといって、隣のお客さんに肘がぶつかったことはありませんでした。

 

酪農の世界で、牛舎設計をするときに、次のようなことを考えます。
それは、牛1頭あたりの、飼槽(エサを食べるスペース)幅です。

50頭を収容する牛舎があったとして、20メートルの飼槽なら、1頭あたりの採食可能な割り当てスペースは、40センチになります。

f:id:dairycow2017:20170827184921j:plain

 

この幅を狭くすると、畜主は一定の面積に飼うことのできるウシが増えるので、収益が一時的には上がります。

しかし、その状況をさらに強めると、牛はストレスを感じて、生産性は徐々に低下していきます。

 

ラーメン屋の、店舗レイアウトについての知識を、私は持ち合わせていませんが、人口密度の高い東京では、

北海道と比べて、テーブルの長さに対する座席数が多いのかもしれません。

つまり、一人あたりの、テーブル長さが短い、のかもしれないということです。

 

小さな接触といえど、こういった他者との干渉が日々積み重なると、目に見えないストレスが心に蓄積するのではないかな。

北海道からのお上りさんは、このように感じました。

 

こういったことは、東京出張の度に感じるので、あながち的外れではないのだろうな、と推測します。 

dairycow2017.hatenablog.com