乳牛と酪農を科学する

乳牛と酪農を科学する

乳牛の栄養や酪農システムについて大学教授がつぶやきます

この10年間の食生活の変化「日本農業新聞」

今日の農業新聞(2018/03/05)に、興味深い特集が組まれていました。

 

2017年と2007年の、1世帯(二人以上)当たりの、食費の年間支出額の分類が、表で示されていたのです。特集からは、この10年間で、日本人の食卓が、大きく変化したことが示されています。

 

10年間で、大きく伸びたのが、なんと言っても乳製品です。
年間支出額で、2万1961円で、10年前と比べて、56.9%(1.5倍以上)の伸びでした。
ただし、乳製品の内訳でみると、ヨーグルト、チーズが伸びている反面、飲用の牛乳は11.2%の減少でした。

 

畜産物では、鶏肉が40%増、豚肉が25.5%の増加です。牛肉はほぼ横ばいで、肉の消費傾向が、この10年間で変化していることが分かります。

 

野菜は、支出額は7万1254円と、12%増えてましたが、消費量は3.3%の減少でした。

これは、今冬なんかは特に顕著でしたが、野菜の価格上昇を意味しています。野菜は、10年前と比べて値段が高くなっているのですね。

 

我が家の定番、ワインも37.4%と大幅な上昇となっています。
ただ、年間の支出額は、伸びたといっても3,318円(少なっ!)

私たち夫婦が、どんだけ飲んべえかということがわかります(^^;)

 

このほか、大きいところでは、弁当やおにぎり、惣菜のサラダ、即席麺のような、調理食品の伸びが目立ちました(18.9%増)。

 

茶飲料(ペットボトルでしょう、14.3%)、コーヒー(32.6%)、ミネラルウォーター(35%)など、飲み物も大きく増加していました。

ミネラルウォーターについては、北海道と都府県では、傾向は異なるでしょうね。
少なくとも、我が家では、水を買って飲むという習慣はありません。。。

 

一方、統計で大きく下げたのが、米(-22.8%)、魚介類(-15.8%)、豆腐(-15.6%)、緑茶(急須で入れるやつ、-22.4%)、清酒(日本酒、-21.8%)です。

 

これらから、読み取れるのは、手間のかかるものが大きく下がっているといえます。全て自分で調理するのではなく、一部または全部が調理されているものが、好まれてきていると言えそうです。

食生活の志向も大きく変化していることも、わかります。

 

家計に占める総額でみると、食生活以外も含めた消費支出が5%減ったにもかかわらず、食品支出は逆に5%増えていました。

この10年間で、家計に占める、食費の割合が増えたのですね。

 

妻にこの記事の話をしたところ、「うちの傾向とまんま一緒だわ~」ということでした。

みなさんのご家庭では、10年前と比べて、目に見えて変化したことはあるでしょうか??

 

↓娘のバレンタインチョコです(^^)

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