年明け、日々の仕事が、なかなか充実しています。
先週から今週にかけて、4社の企業の方とミーティングの時間を持ちました。
新しい研究の芽であったり、すでに成果の出た研究の果実だったり、と実りのある意見交換の時間になりました。
また、私のゼミの卒業生が勤めている企業との打合せでは、卒業生の話題にもなりました。彼の成長ぶりについて、知ることができて、とても嬉しい時間でした。
さて、大学教員には、季節を問わない研究の打合せ以外に、この時期特有の仕事があります。
今時期の最も大きな仕事は、卒論です。
今日は、来週に迫った、卒論発表会の予行演習を行いました。
しっかり準備をしてきた学生、スライド作りでやっとこさの学生、様々な段階のゼミ生がいました。
来週23日の本番に向けて、ラストスパートです!
一緒にがんばりましょう!
もう一つ、この時期特有の仕事として、業績の棚卸し作業があります。
本学では、毎年1月1日から12月31日までの、仕事の成果を提出することになっています。
今日の空き時間で、2018年の仕事を棚卸ししました。
昨年は、生産者向けの技術系雑誌への投稿が、例年以上に多かったです。
振り返ってみると、1年間で6本の雑誌と1本の著書(書籍)に原稿を執筆していました。
牛の第一胃である「ルーメン機能を適正に保つ飼料給与技術」といったものが多かったです。その他、「搾乳と泌乳の生理」に関するものや、珍しいところでは「災害時の乳牛管理」といった内容についても、執筆しました。
著書の方は、文字数2万字超えの大作で、その産みの苦しみは経験したことのないものでした。
もう一つ、嬉しい成果として、科学雑誌ニュートンへの記事への監修(協力)というものがありました。
東京にある「日本科学未来館」のFさんから、オファーをいただきました。
彼が書いた原稿に対して、私がコメントをするという形で、記事が発行されました。
記事のテーマは、牛の胃袋には微生物が共生している、その微生物たちのパワーがすごいぞ!という、内容です。
Fさんが、ルーメンのことで調べていって、私に行き着いてくださったということが、まずは嬉しい出来事でした。
その上、テーマが、私のド専門であるウシの4つの胃袋ということでしたので、ワクワク楽しく仕事をさせてもらえました。
2人3脚での仕事というのは、とても楽しい経験でした。
この他、2本の英語論文を発表することもできました。
1本は私がメインで執筆したもので、もう1本は共同著者です。
特に私がメインで書いた論文は、英語での文章作成、英文校正業者とのミスマッチ、審査員の方からの鋭い指摘など、苦労の連続でした。
原稿執筆の苦労が大きかっただけに、論文受理の知らせを受けたときの喜びも大きなものでした。
昨年を振り替えると、常に締切に終われる感じで、大変な一年でした。ですが、それぞれが実りのある成果物となり、成長を実感できた一年でもありました。
さて、一年がスタートしたばかりですが、来年の今頃、どのような仕事の棚卸しになっているのでしょうか。
楽しみでもあり、気合いの入る1月です。