乳牛と酪農を科学する

乳牛と酪農を科学する

乳牛の栄養や酪農システムについて大学教授がつぶやきます

苦境に立たされたとき、抱え込まなくてもよい幸せ

8月に入って、少々重圧のかかる状況が続いています。
大小いくつかのビジネス上の案件が集中して押し寄せてきています。

 

自分でコントロールできる、自分のための仕事であれば、忙しくても、自己成長につながるので充実した気持ちになれます。

 

問題は、自分でコントロールできない案件です。

 

対人関係が求められるもの
自分の意思を反映することのできない“やらされ仕事”
自分の意思とは無関係に締切を決められた仕事

 

こういった案件は、クヨクヨ考えずに淡々とこなすしかありません。

淡々とこなしていても、やりきれない思いが心にたまります。

1日の終わりに、今日の苦い思いを振り返ったり、明日の重たさを考えると、心が沈みます。

 

このような場面は、私のようなビジネスパーソンだけでなくても、学生や生徒、主婦など、どのような立場の人でも経験するのではないでしょうか。

 

こういった苦境の渦中にいるとき、二つのタイプにヒトは分類できます。

 

ため込むヒトと、ため込まずにはき出すヒト

の2通りです。

 

私の娘など、典型的な「ため込むヒト」です。
彼女を見ていると、ぼやいてくれたらラクになるのになあ、といつも感じます。

 

多少バッチイ例えになりますが、排泄って気持ちよいではないですか。

次男など「バナナウンチが出たよ~」と、快便の時は嬉しそうに報告に来るくらいです。


ウンチも、オシッコも、ジャーッと出すと爽快な気持ちになります。

心の屈託も、全く同じです。
しゃべることで出してしまうと、それだけで心が楽になります。

 

心の重しをはき出すことの効能は、イソップ童話の「王様の耳はロバの耳」の床屋がそうであったように、古くから認識されています。

口外してはいけない秘密を知ってしまった床屋のように、屈託を言葉に出してしまうことで、心のバランスを保つことができます。

 

スナックでママさん相手にぼやく父さんたちも同じでしょう。

女子トークに花を咲かせるランチ時のマダムも同じでしょう。

 

私の場合は、これが妻との晩酌タイムです。

人生経験豊富な妻は、聞き役に徹してくれると同時に、明日以降の行動に対して的確なアドバイスをくれます。

こういった会話を重ねることで、私の心もずいぶんと軽くなります。

 

いやいや、お前は結婚しているから、そんなことができるんだ。
独り身にはそんな相手はいないよ。

と思う方もいるかもしれません。

 

そんな方は、SNSで書き込むのでも良いでしょうし、日記を書くだけでもずいぶんと心の整理になるでしょう。

 

飲み屋で愚痴を聞いてもらうことも、妻と知り合う前の私はしていましたが、サイフと肝臓がダメージを受けるので、コスパが良いとは言えません。

 

友人や家族のように、悩みを聴いてもらえるヒトがいる方は、どんどん悩みをはき出しましょう。
悩みを打ち明けられる側のヒトは、耳で「聞く」のではなく、心で「聴く」ことを意識してあげると良いでしょう。

 

そうそう、ブログっていうのも、悩みをはき出す場として、大いにありですね。

↓カナダで見つけた、可憐なお花

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