乳牛と酪農を科学する

乳牛と酪農を科学する

乳牛の栄養や酪農システムについて大学教授がつぶやきます

楽しく働けることは幸せなこと

今年はいろいろな仕事をしています。
仕事の幅がムチャクチャ広がったといえばよいかもしれません。

 

研究の幅がここ数年、各段に広がっています。
研究面では、酪農に関する関係機関や企業との交流が加速度的に広がってきました。
ヒトがヒトを呼んでくれる状況で、とてもありがたいです。

 

教育面でも、優秀な学生や同僚に恵まれて、例年になく充実した研究・教育活動に取り組めています。


こういった、オーソドックスな大学教員の仕事以外にも、今年は多くの仕事をこなしています。

 

僕は、昨年くらいから学内的にいくつかの役割を引き受けています。

教育・研究といった大学教員にとっての本来業務以外の仕事は、かける時間の割に見返りが少なく、面倒くさいと感じがちです。

ですが、僕はできるだけポジティブに考えるようにしています。

 

亡くなった尊敬するラジオパーソナリティーの日高晤郞さんが言っていました。

 

「どうせやるなら上機嫌」、と

 

僕も、何か学びがあると思って、学内業務をこなしています。

 

大学は狭いようで広い職場です。

研究だけするのであれば、職場内での交流範囲はそれほど広いものではありません。

学内には、道ですれ違って挨拶くらいはするけど、深く話し合うことまではいかない同僚が大勢働いています。

 

ですが、学内業務に取り組むうちに、様々な部署で働いているヒトたちに出会うようになりました。

 

他の学群、学類だったりはもちろん、付属高校だったり、事務方だったりです。

さらに、身分的にも、正職員だったり、非正規雇用の方だったりと、多様な方が大学構内で働いています。

 

そのような、これまで知り合うことのなかった方たちとお話しをすると、楽しく仕事をしているヒトもいれば、様々な悩みを抱えて働いているヒトもいることがわかりました。

 

今の世の中、どこの組織でも同じかもしれませんが、楽しく働くって簡単なことではないのだと感じます。

そういえば、ラーメン屋をしていた私の両親も、疲れた疲れたと毎日言っていました。

 

同じく晤郞さんの言葉

職場で過ごす時間は、多くのビジネスパーソンにとって、家族と過ごすよりも長い時間のはずです。

せめて「よく笑えた日は、よい1日だ」と感じながら、勤務したいものですよね。

 

今日の夕方、来年の研究室配属を考えるために、私の部屋を訪ねてきた学生がいました。僕は彼女と笑いながら、四方山話に花を咲かせました。

学生から毎日笑いと元気をもらえる仕事、大学教員は幸せな職種です。

今日という1日を「よい1日」で終えることができました。

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