ここ最近、会社経営者や大きな組織の要職に上り詰めた人たちに、連続して接する機会がありました。
そのような出会いを通して、トップに立つ人たちに共通していることに気がつきました。
それは、タイミングを逃さない眼力や間の詰め方に秀でているということです。
人の上に立つには、仕事をこなす辣腕も必要ですが、一方で人心掌握も必要です。
三国志の劉備のように、人徳で人が集まるタイプもいるでしょう。
一方で、徳川家康のように、アメとムチを使い分けて地盤を固めるタイプもいるでしょう。
私の周囲のエクゼクティブたちは、コイツを口説くとなったとき、間髪入れずに相手の懐に入り、相手を褒めたり、評価します。
誰しも、地位の高い人から、思いがけない場面で、頭を下げられたり、評価されたりすると、気持ちが悪いはずはありません。
ここ最近、そういった場面に続けざまに遭遇し、彼らの行動を客観的に見つめました。
私が感じたエクゼクティブたちに共通するポイントを整理すると次の通りです。
・タイミングを逃さない(機を逸すると効果半減)
・面と向かって相手に語りかける(メールなどじゃダメ)
・褒める、評価する、感謝する(相手を気持ちよくさせる)
・サプライズを演出する(そんなことまでしてくれるのと驚かせる)
彼らの行動パターンは、池波正太郎先生が言う「恩は着せるものではない、着るものだ」「相手の身になって考えることが大切だ」といったことに通じるところがあります。
人を動かせる人、人の上に立つ人、そうなるためには「ボーッと生きてちゃ」いけないということです。相手が喜ぶために何をしなくちゃいけないかを常に考えられる人の周りには、黙っていても人が群がってくるのでしょう。
私も、心がけていきたいものです。
今回接したエクゼクティブたちの中には、私にとって苦手な人も混ざっていました。
できれば、お会いしたくない人であっても、学びを得ることはできます。好きな人、居心地の良い人とばかり会っていては成長はありません。
勇気を出して、一歩外に踏み出すことが成長への第一歩でしょう。