新年おめでとうございます。
天気予報では大荒れとさんざん脅されましたが、快晴の札幌で正月をのんびり過ごしています。
ゆったり流れる時間の中で昨年の振り返りと今年の目標に思いを巡らせています。
昨年あったできごとには、仕事とプライベートの両方で成果とトラブル・アクシデントの両方がありました。
みなさんも多かれ少なかれ当てはまるでしょうが、トラブル面では人間関係に関することが多かったです。
僕に原因があることもあれば、僕方ではコントロール不能な他者から被るトラブルもありました。
今年は、このあたりは意識して改善・排除していこうと思っています。
さて、今日の主題は、2020年のトラブルネタの中でも、ひょっとしたら困っている方のヒントになるかも?ということです。
それは、ズバリ四十肩です。
昨年の2月に自動車の助手席に置いてあった子どもの簡易型のチャイルドシート(座椅子みたいなヤツ、ジュニアシート?)を後部座席に放り投げたときに、左肩がピキッっとなったことからトラブルは始まりました。
左肩の違和感が消えず(当初は腕の上げ下げは支障ありませんでした)、1件目の整形外科を受診したところ、動かさないで安静にするしかないですな、ということで湿布と痛み止めを出されて終わりました。
あのとき、一流と評判の医師を指名して受けたのですが、彼は僕の腕が上がることを見た途端、手術をするほどではないことがわかってあからさまにガッカリしていました。彼の落胆は、僕の意に反していたこともあり、キョーレツに脳裏に残っています。
医師の指示通り、動かさずに安静にしていたところ、痛みは徐々に薄らいでいったものの、なぜか肩の上げ下げが不自由になってきました。
最初の受診時よりも症状が進み、腕を上げると痛みが走るようになってきました。
そこで、同じ病院を再受診しMRIを受けましたが、「手術したら痛みはとれるけど、まだその段階ではないよ、様子を見てください」とだけ言われ、その後の指示もなく終わりました。
この時点で4月頃でしょうか。
その後、肩はどんどん上がらなくなっていき、動かそうとすると激痛が走るようになりました。
生活に支障が出るレベルになったので、5月に別の整形外科を受診しました。
そこで、驚くことを告げられます。
「初期の痛みの原因である炎症は治まっているが、安静にし過ぎたために関節が癒着してしまっている、それが激痛につながっている」
これにはガックリきてしまいました。
こっちは、一人目の医者に言われたとおり安静にしていただけなのに、それが返って逆効果だったのです(あの医者、痛み取れたら動かしなさいとも言わなかったし、そもそも、もう一度見せにこいとも言わなかったじゃないか~)。
この時点では、僕の左腕は90度も上げられない状態になっていました。
二人目の医師は、肩を動かしやすくなる注射をして、次のように言いました。
「週1ペースで通院してください。5回まで、保存療法(注射と肩の運動)に取り組みましょう。この間に腕を上げる運動をしてもらって、肩が上がるようにならなければ、手術をして癒着を剥がしましょう」
手術はなんとしても避けたかった僕は、そこから自宅での涙が出るようなリハビリ特訓に取り組み始めました。
肩サポーターとホットパックを買って温めながら、自宅に滑車のようなロープ細工を自作してカミサンに左腕をあげてもらったり、近所の公園で鉄棒やウンテイにぶら下がって肩を伸ばしたりしました(カミサンのガンガン容赦ない引っ張りは効きました・・)。
当初はほとんど腕が上がりませんでしたが、数週間が経過する頃には全身の体重をかけて鉄棒にぶら下がれるようになっていきました(それにしても、リハビリは痛かったです(T_T))
そんなリハビリの甲斐あって、受診のたびに医者からは「肩が上がるようになってきた。その調子」と言われ続け、4度目の受診では120度くらいまで上げられるようになった僕の肩を見て驚かれました。
「ひょっとしたら手術を避けられるかもしれませんね」と医師。
5度目の受診を控えた、最後の1週間は追い込みをかけました(^^;)
なんせ、ここで医師が手術をするか、しないかを決断をするわけですから。
最後の通院前は、早起きをして肩を入念に伸ばしてから挑みました。
その結果、医師から
「100%ではないかもしれないけど、生活に支障のないくらいに動かせるようになりましたね。長いことみてきたけど、ここまで劇的に改善した例は初めてですよ。この状態を維持してください」
と告げられ、治療を終えることができました(勝った~(^_^)v)。
何とか手術を回避して、無事に卒業することができたというわけです。
肩を痛めたのは2月でしたが、卒業を告げられたのは真夏の暑い日でした(長い道のりでした)。
四十肩騒動を通して、二つのことを学びました。
・整形外科は手術が不要な患者に対して必ずしも親身ではない
・(肩に限らず)関節は簡単に癒着するので、痛めた直後の急性期を過ぎたら、積極的に動かさなくてはいけない
一つ目の教訓については、病院も経営なので仕方ないところもあるでしょう。
事実、2件目の病院でも5度の保存療法は、患者(僕)を納得させるためのアリバイ作りだったと思います。医師も、僕の肩が回復すると思っていたわけではなく、本命は手術だったはずです(逃した魚にガッカリしていることでしょう(^^;))。
患者は病院側の「大人の事情」も念頭に置いて、医師と付き合う必要があるかもしれません。
最後になりますが、四十肩と言っても人それぞれに症状は異なります。
僕のような荒療治が可能かどうかは、くれぐれも医師の指示に従ってください(運動が逆効果で重症化するリスクもありますので)。
↓2021元旦、牛舎からの初日の出