乳牛と酪農を科学する

乳牛と酪農を科学する

乳牛の栄養や酪農システムについて大学教授がつぶやきます

秋の十勝での学び

十勝に出張してきました。


帯広では、卒業して5年目のM君、この春卒業のK君の元気な顔を見ることができました。

 

二人とも酪農・畜産の分野で現場に出てなんぼの仕事に就いています。

一生懸命牛舎で糞洗いをし飼料の消化を調べ、共進会では牛の世話に汗を流し、僕も経験したことのないような泥臭い仕事でもまれていました。

学生時代と比べて各段に成長した教え子と会えたことも嬉しかったですが、年代が異なり接点のなかった卒業生同士をくっつけてあげられたことも良い時間となりました。

 

翌日は酪農教育ファームで食育や牛乳消費拡大、酪農業をアピールする活動をしている生産者の皆さんと交流を深めることができました。

忠類のI牧場では、実際に大阪の高校生の修学旅行を受入いてる様子に立会って、どのように体験実習を展開するのかを学ぶことができました。

秋の十勝晴れのもとで、学生実習や生徒たちの受入などに活用できるノウハウを数多く得ることができました。

 

他の受入牧場も含めて、酪農カルタ、ウシの斑紋当てクイズ、廃用牛(命)について絵本の読み聞かせ、麦桿ロールでのトランポリンや転がし競争、「酪農の可能性は無限大」というメッセージ、などなど数多くの気づきを盗み取ることができました。

 

I牧場での手作りアイスを試食して、思わず「なまらウマい!」とつぶやいたところ、女子高生に大ウケされて、嬉し恥ずかしな経験もしました(笑)

 

生産者の皆さん、本業で忙殺されている上に、この厳しい酪農情勢に苦しんでいますが、明るく、楽しく高校生をもてなし、酪農のすばらしさを伝えようとする姿に胸を打たれました。

 

札幌に戻る前には、二人の酪農の師匠にお会いしました。

酪農普及のM大先生、サイレージ調製や自給飼料現場に精通しているN先生と、技術的なことや酪農業界のことに話しの花が咲きました。

 

戦中派のお二人のお元気な姿に、僕もパワーをもらい、闘魂注入されました!

 

今回はインプットがあまりに多すぎたので、、自分自身の血肉として定着させるためにも、アウトプットしていかなければいけません。

学生に対して講義で話すのも立派なアウトプット。

また横道にそれちゃって、授業の本題に入れないかも。
学生たちに伝えたいことがありすぎて、授業時間がどんだけ合っても足りないのが悩みです。。。