次のような想像をしてみてください。
ここに架空の人物がいます。
平熱36.5℃の、この人が、ある日の就寝前に身体がだるくて、熱を測ると37.4℃ありました。
その日はそのまま床につき、翌朝熱を測ると、36.9℃と37度台を下回りました。
平時なら出勤や登校する熱ですが、こんな時期なので自宅待機します。
「今日一日、念には念を入れて休もう。明日から活動再開しよう」と。
ところが、その後も36.9度、36.8度、稀に37.0度となり、再び36.8度と繰り返されます。
平均すると、39度程度の「疑似微熱(?)」が続いたまま、自宅待機が5日間を過ぎました。
テレビをみるとコロナ感染しているものの無症状なので、通常に活動してウィルスを排せつしている人がいると報道されています。
この人は、自分がこれに当たるのではないかと不安が募ります。
身体は元気で、咳や息苦しさの症状もないのですが、体温がだけが平時よりも高いからです。
思いあまって、新聞で紹介されている、公設のコロナ相談窓口に電話してみました。
結果は、テレビ報道で知ったとおり、「この状態ではPCR検査は受けさせてもらえないですね~。ですが、コロナ感染の可能性も否定できないので自宅待機が望ましいでしょうねえ」と予想通りの回答をもらいます。
こんなとき、日本では手軽にPCR検査も受けられません、抗体検査もできません。
職場や学校に出ると自分がウィルスの感染源になりかねないという不安がありますが、コロナ感染の有無を調べるすべはありません。
おそらく、この架空の人物は、しびれを切らして「疑似微熱」のまま外出や出勤を再開するでしょう。
最悪のケースでは、この人物が起点となって、コロナクラスターが形成されてしまうかもしれません。
ステイホームやテレワークと声高に言われても、日々の生活必需品の買い出しは規制されていません。
無症状感染者は、普段と変わらない生活を続けます。検査ができれば、不安をぬぐい去ることができるのですけどね。
↓少し前ですが、ふきのとう味噌を造りました