乳牛と酪農を科学する

乳牛と酪農を科学する

乳牛の栄養や酪農システムについて大学教授がつぶやきます

2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

牛乳の個性:牛乳の異臭の話し

今日の夕方、学内で牛乳の異臭に関する勉強会がありました。 農家で搾られた牛乳は冷蔵タンクにためられ、タンクローリーが集乳に来てくれるのを待ちます。たいていの酪農場では2日に1回の集乳で、大きな牧場では毎日というところもあります。 集乳を待つ間…

卒母とは?:西原理恵子さん、クローズアップ現代で語る

燃え尽きました。 今日は札幌でJAマン(農協職員)を対象に3時間の講義をしてきました。帰りしな、受講生から先生の話はおもしろくてウトウトせずにすみました、とのお褒め(?)の言葉をもらえました。 講義でも何でも、相手の身になって考えることが大切だ…

ガソリン難民?!:農村部からガソリンスタンドが消える

地域にとってなくてはならないものに学校があります。私の住む札幌でも子供が少なくなっており、地元の小学校では1学年2クラスしかありません。 学校以外にも、スーパーや病院なども地域を形成するために必要不可欠です。買い物難民という言葉は、地域興しで…

私に個性はありません:出ない杭になって身を守る中学生

先週だったでしょうか、奇跡のレッスンという番組がNHK教育で放映されました。アメリカの一流ダンスコーチが、中学校のチアダンス部の女子生徒を指導するというものです。 この番組は、世界中の様々な分野の一流コーチが1週間の指導で子どもたちの可能性を…

勢いやノリの大切さ:急に思い立ち国際学会参加を決める

やり終えました~今日は1日かけて、国際学会へのエントリーを考えて講演要旨を作成しました。A4でたったの1ページですが、私にとっては大論文を書き終えたような疲労と達成感です。先ほど、書き上げたばかりの原稿を英文校閲業者に送ることができたので、チェ…

乳牛は何歳まで生きるんですか?:ウシの寿命は生産年齢

私は小学生のような子供たちに酪農についての講義をするときがあります。そのときに良く出る質問の一つに、ウシの寿命があります。「ウシは何歳まで生きるんですか?」 実は、酪農を専門とする大学教授の私ですが、この答えを実感として持っていません。今日…

子育ては疲れる:週末育児で母親の大変さを知る

週末、4歳の次男と普段以上にべったりと生活をし、くたびれました。 今日はそのことから気付いたことを綴ります。 4歳児とべったり過ごした週末 先週は金曜日に半休を摂って次男を連れて札幌祭り、人混みをかき分け楽しんできました。土曜日は日中は仕事でし…

ウンコの話し:ウンコは消化されなかった食物の残りかす

今日は午後から半休をとって北海道神宮祭に行ってきました。 札幌ススキノの南に位置する中島公園にお祭り会場はあります。私は子供の頃からこの祭りが大好きです。札幌では祭りが終わると学校の制服が夏服に切り替わり、本格的な夏が到来します。 久しぶり…

中学生の理科と大学生の家畜栄養学:教養科目の学びとは?

みなさん、おばんでした。 私が受け持っている講義に家畜栄養学があります。3人の教員で分担していますが、私の担当はウシをはじめとする反芻家畜の消化管や栄養素の消化・吸収です。 第一胃内の消化生理は独特なメカニズムなので、家畜栄養学独自の分野にな…

自分の牛乳は自由に売りたい:若手酪農家の挑戦(ガイアの夜明けを観て)

昨夜は空手教室、平日夜の部に行ってきました。いつもは次男の付き添いで子どもの部なので、いささか物足りない練習です。昨夜は成人の部ということもあり、とても刺激に満ちた時間になりました。今後も汗をかきに週1で通おうと思った次第です。 さて、21時…

旅はインプットの宝庫:女性の元気力、意識高い父さん、機内でのちょっとした出来事

みなさん、おばんでした。 北海道は寒いです。。。 今日は20度に届きませんでした。 30度の真夏日から、ジャンパーが必要な北海道、気温差が愉快です。 今回のディズニー旅行ですが、興味深いことをいくつも目にしました。旅は、インプットの宝庫で、心の成…

父娘二人旅:TDR旅行覚え書き(パークチケット、宿泊、移動手段)

成田空港第3ターミナルからの更新です。 Wi-Fiは快適にキャッチできています。 田舎者の道産子には、TDRの土曜日の人混みは厳しかったです。。。昨日までの2日間は平日で、まずまず乗り切れましたが、土曜日の今日は私たち田舎者父娘には未体験ゾーンでした…

父娘二人旅:東京ディズニーランド(超ケチケチ編)

みなさん、おばんです。 昨日から休みを取って、娘と二人で東京ディズニーランドに遊びに来ています。2日目を終え、クタクタになって宿に戻ってきました。娘とはこれが3度目のディズニーランドになります。 過去2回は彼女が幼稚園のときなので、4年ぶりにな…

牧草の収穫から考える:人の意見に流されることのメリット

道央圏でも、牧草の収穫が始まりました。 写真は本学圃場の今日の様子です。向こうに見えるのはサイロの形をしたバス停です(^^) 以前も書きましたが、北海道では牧草の収穫は同一圃場から年に2回というのがメジャーです。今回は1番草です。 dairycow2017.hat…

アメリカ人大学生キャシーと過ごした週末:アメリカ離婚事情+おまけ動画

この週末、アメリカ人大学生キャシーが我が家にやってきました。彼女はアメリカのフィンドレー大学に通う大学2年生です。 www.findlay.edu ↓アメリカといえばハンバーガー(カンザスシティの学会で) キャシーは5月末から本学に短期留学にきており、在日3週目…

不案ないが買わない「隠れ風評」:福島県産食品(日本農業新聞より)

日本農業新聞ネタが続きます。 5月27日(土)の日本農業新聞1面に次のような記事が掲載されました。 「福島県産食品の安全性に不安はないが買わないという消費者が、一定割合いることが、JA福島中央会が26日に公表した調査で明らかになった。」 日本農業新…

新規就農者は外国人:ネパール人ビシュヌさんがタマネギ農家に

5月27日(土)付けの日本農業新聞に新しい可能性に満ちた記事が紹介されていました。 「34歳、はるばるネパールから就農 北海道日高町 ギリ・ビシュヌさん」 日本農業新聞 - [未来人材] 34歳、はるばるネパールから就農 北海道日高町 ギリ・ビシュヌさん …