乳牛と酪農を科学する

乳牛と酪農を科学する

乳牛の栄養や酪農システムについて大学教授がつぶやきます

高齢者に優しい自動車って作れないの?

先日、道北の酪農施設の視察に出かけました。 その際、案内いただいた方の自動車には、かなり高度の自動運転機能が装備されていました。 高速道路も、一般道も、前方車両に追従して自動走行可能なので、足の操作がほとんど必要ありませんでした。ハンドルに…

知らないと言える力、状況に応じて変更を決断できる力

タイトルの二つの力について、最近感じる場面が何度もありました。 「知らないと言える力」、「わからないので教えてくださいという態度を示せる力」、この力を持っている人は、世の中を楽に渡っていけて、組織の中でかわいがられ、成長が加速することでしょ…

アンケート調査の奥深さを学ぶ

兵庫県から移動して、東京で統計学のセミナーを受講してきました。 テーマはアンケート調査についてです。 アンケートは、私の研究室でも、卒論研究で過去に実施したことがあります。 農家や研究機関を訪問するときは、厳密にはアンケートとはいえないかもし…

都市部でがんばる、たくましい酪農家を訪問

昨日から、学生、お隣の研究室のD助教とともに、兵庫県の酪農家とTMRセンターの視察に出張しています。 今回は、兵庫県の山間部に位置する町々を訪問しました。こちらは、鹿やイノシシが畑を荒らす地区だそうです。 春先に本学でサイレージの学習会を開いた…

自分で自分の仕事のテーマを見つけるのが仕事

複雑なタイトルですが、大学教員の仕事のすすめ方をひと言で表すと、このような言い方もできます。 大学の研究室体制には、大きく二つの形態があります。 一つは講座、ユニットといった、複数教員がチームで活動するスタイルです。一般には、○○学研究室とい…

畜産の研究者が進む道

大学時代の先輩と食事をしました。同業の先輩と話しをする中、改めて畜産研究者として意識し続けなければいけないことを考えました。 現代の研究者は、研究成果を学会で発表したり、論文として公表することを求められています。このためには基礎的な、学術的…

牧草の切断長問題

同僚とともに、大学のある江別市の酪農家を訪問しました。訪問の理由は、牧草サイレージの切断長や発酵品質について視察するためです。 牧草の切断長がなぜ問題になるかという前に、牧草収穫の流れをおさらいします。 牧草を収穫する方法には、次の2通りがあ…

我が家のゴールデンウィーク2019

私たち夫婦は、誕生日が7月上~中旬と近く、結婚記念日はその中間としました。 生まれ年も偶然同じの、年男、年女コンビです。 そんなわけで、7月の第1週から第2週にかけては、我が家の(自称)ゴールデンウィークということになっています(^^) 昨年は、子供…

遠慮と忖度の日本人、感情素直な台湾人

昨日、台湾人の友人一家が我が家に泊まりに来ました。 遊びに来たのは、私が大学に赴任したての頃、大学院生として留学していた林さん一家です。 私たちは、歳も近かったせいか、気が合い、親友として20年来の付き合いが続いています。 昨日は、彼の奥さん、…

アメリカ酪農学会報告その2 牛に草をたくさん与えると・・・

前回に続き、学会報告です。 今回のシンシナティで学会ですが、私以外にも、日本からの発表が数題ありました。 今日は、その中の一つ、全酪連のチームの発表を紹介します。 ここ最近、私も気になっている、哺乳から離乳後にかけての子牛に対する乾草の給与試…

2019アメリカ酪農学会報告

今回のアメリカで開催された学会ですが、酪農科学学会という、乳牛専門の学会になります。 日本では、私たちが所属する最大の学会は日本畜産学会なので、乳牛、肉牛、ブタ、トリなど畜産全般が対象となります。 乳牛専門の学会があるということからしても、…

アメリカ酪農学会報告:物言うアメリカ人と、物言わぬ日本人

先週末から、アメリカはオハイオ州シンシナティで、酪農学会(ADSA学会)に参加してきました。 今は、ミネアポリス空港で帰路便を待っているところです。 (シンシナティから国内線で、ミネアポリスに到着しましたが、パスポートコントロールも手荷物検査も…

流す必要のない涙を流す子供たち

これから書くことは事実に基づきます。 札幌から1時間ほど離れた地方都市に小学6年生の児童が暮らしています。 その児童は学校で、何者か(おそらくクラスメート)によって、筆入れの中の文房具をすべて粉々に壊されました。 その中には、お気に入りの文房具…

人間万事塞翁が馬

ただ今、仁川国際空港のラウンジです。 思いがけず韓国の地に足を下ろしたことになります。今朝のアメリカ行きのフライトのアクシデントですが、何とかクリアできました。 便の振替の際に、座席のアップグレードもしてもらえました。そんなわけで、空港ラウ…

訪米直前のバタバタ:海外航空会社を使うときのリスク

今週末から、アメリカのオハイオ州シンシナティで開かれる国際学会に参加してきます。 新千歳空港を昼に出発するため、いつも通りの朝を過ごしていて、何げなくメールチェックをしました。 そうすると、今回利用するデルタ航空から英語のメールが2通届いてい…

脂肪味を感じる舌を持っていますか?:NHKクロ現

私の実家はラーメン屋でした。さっぱり目のスープに、モヤシがてんこ盛りのラーメンが特徴でした。 少しずつ値上げをしましたが、閉店時でも1杯650円でした。この安いラーメンを、客に頭を下げながら、プロの心意気で提供し続けた両親には、とても感謝し…

最後の幼稚園訪問:歳を取ってからの子育ては最高のギフト

昨日、この春、小学校に上がった息子の幼稚園に行ってきました。卒園アルバムが出来上がったとの連絡を受けたので、その引き取りのためでした。 懐かしい幼稚園 先生たちも覚えていてくれて、「○○ちゃんは元気に学校に通っていますか」と短時間ですが、盛り…

憎たらしい免疫

免疫といえば、病気から守ってくれるものということで、免疫力アップのための生活習慣や、食生活は何かと注目されます。 一般的には、とても大切なものと認識されています。 今年は、服薬がうまくいったので軽くすみましたが、私はシラカバ花粉症で毎春悩ま…

死についての重すぎた番組:安楽死に関するNHKスペシャル

昨日、妻と二人でNHKスペシャルを観ました。 テーマは、難病で死に向かうしかない女性、私とほぼ同年代、の最期を追ったドキュメンタリーでした。 番組では、人工呼吸器をつけて、まばたき以外は身体を動かせなくなる、しかし脳はしっかりしていて考えること…

息子と積み重ねた数字

560・・・何の数字だと思いますか? 2018年4月29日から、2019年4月7日、次男の小学校入学式の前日までに読んだ絵本の冊数です。1年弱に2人で読んだ絵本が560冊。 なかなかに感慨深い数字です。 これは、札幌市の図書館で企画していた「小学校に上がる前に絵…

回り道したヒトの味わい:1年生獣医師との出会いから

先週末、道東の中標津町で若手獣医師たちに対して栄養学の講義をしてきました。 これまで、十勝の獣医師とは一緒に勉強したことがありますが、さらに東の根室地区は初めてです。 勉強会は1時間も予定時間を超過して、熱のこもった講義となりました。 今回の…

1人でも80歳まで牛飼いをできる牛舎

とても素敵な牧場を見学してきました。 別海町でご両親と後継者の3人で経営している酪農場です。 経営者のKさんは、私よりもだいぶ若い方で、独特なアイデアを実現しているとても魅力的な方でした。 育成牛や乾乳牛はご両親が管理していて、約100頭の搾乳牛…

猛烈インプットした先に現れたもの

私がブログを書くときは、テキストエディタを使います。ブログ用にテクストエディタを開くのがとても久しぶりのような気がします。 前回の更新が5/5なので、10日ぶりです。このブログを始めてから、最も長い空白期間ではないでしょうか。 私は5月の中旬まで…

長い休みと仕事

長い休みでした。 私の大学では、5月6日は授業実施日で、暦よりもひとあし早くGWが幕を閉じます。 大学の講義日程と祝日については難しい関係があります。 大学では同じ曜日が何度も祝日になることを、できるだけ避けたいです。それは、休みを重ねた曜日の講…

ヨーロッパにおける畜産物生産に対する動向

世界的な巨大飼料メーカーのセミナーがありました。 セミナーでは、いくつものトピックスがありましたが、家畜飼料への抗生物質の添加状況の国際比較と、ヨーロッパにおける畜産物に対する消費者の考え方についての話題が興味深かったです。 家畜飼料への抗…

うれしい論文受理報告

3年前、私の研究室にミャンマーからの留学生ミンさんが在籍していました。 彼は、母国では獣医の資格を有する大学教員で、本学留学中は免疫と乳生産についての研究に取り組みました。 当研究室に在籍していた時から精力的に研究成果について取りまとめ、帰国…

ウガンダ人から、ウガンダ酪農について学びました

今日、ウガンダから本学に来校していた酪農家、酪農獣医師のみなさんに対して講義をしました。 受講生が3人、通訳を交えて5人という少人数の学習会だったので、横道にそれながら和気あいあいと、活発に終えることができました。 ちなみにウガンダという国、…

SDGs:バイオガスプラントの原料と発電

先日の北海道新聞に「別海に牧草バイオ発電所」という記事が載りました(4月4日付)。 別海に牧草バイオ発電所 地元企業など建設 サイレージ原料:どうしん電子版(北海道新聞) これは、なかなか画期的なことだと感じました。 まずは、バイオガス発電という…

(卒業+入学)×3セット

今年の我が家は、長男の中学卒業+高校卒業、次男の幼稚園卒園+小学校入学と、子育ての節目が重なりました。 これで娘も重なれば、役満(?)でしたが、娘の卒業は来年でした(^^;) さて、大学教員である私は、職場の卒業式と入学式も、恒例の大きなイベントの…

BS世界のドキュメンタリー「爆弾処理兵 極限の記録」

最近はまっている「BS世界のドキュメンタリー」、昨夜もを観ました。 www.nhk.or.jp 私が、チャンネルを合わせたのが番組開始後少し立ってからでしたが、そこには壮絶な映像が流れていました。 イラクのモスルという街ではISとの戦争が激化しており、ISが街…