乳牛と酪農を科学する

乳牛と酪農を科学する

乳牛の栄養や酪農システムについて大学教授がつぶやきます

我が家の在宅勤務日記

本学では、小学生以下の子どもがいる家庭が在宅勤務を認められ、その後、全教職員にも制度が拡大しました。
 
僕は、小2のムスコがいることから、4月17日から在宅勤務をしています。
 
ご存知の通り、札幌では長期にわたり学校が閉鎖となり、我が家の小中高の子どもたちは、基本的には家に引きこもっています。
 
そんな生活を横目で見ながら、当初、僕は出勤していました。
ですが、ほどなくしてカミサンからはSOSを受けした。
 
曰く、ムスコが全く言うことを聞かず、勉強しないという泣きの訴えでした。
 
僕も在宅勤務を初めて数日で、実際のムスコに接し、母子のバトルをみて納得しました。
 
「子どもには規則正しい教育や学び舎が必要なんだなあ」
 
これが、我が家の子供たちに接しての、僕が最初に感じた感想です。
たしかに、小2のムスコは、学校から与えられた課題やタブレット教材など、学習には取り組んでます。
 
ですが、家では、集団生活を送っていないし、先生もいません。
いくら母親がキーキー言っても、制限時間やルールのあいまいな家庭学習では、学習以上に大切なシャキッとした生活を送るのは難しいです。
 
自立が始まった高学年以降なら別でしょうが、低学年にとっては自宅での生活だけでは、社会性を身に付けるのはなかなか難しいようです。
 
振り返ってみますと、北海道では2月28日から休校となりました。
この間、子供たちは、延べにして数日間は登校しましたが、2ヶ月以上に渡って、まともな教育(学校生活)を経験していないことになります。(さらにあと1ヵ月この生活が続きそう!)
 
身近な知人に聞いても、共働き家庭なので、子どもは遊んでばかり、ゲーム三昧、全く勉強をしていないというボヤキ(あきらめの声?)を耳にします。
 
我が家のムスコをみていても、母親に口答えをして、ゆるんでいる様子でした。
 
そんな中、父親である僕が茶の間でニラミを効かせながら、PC開いて仕事していると、ムスコも黙って勉強せざるを得ないようです。
(きちんと正座して課題に向かう坊主頭をみていると癒されます(^^))
 
カミサンも、ムスコから手を離すことができて、家の仕事や高齢の舅、姑の世話に時間を割くことができ、仕事がはかどると言っています。
 
コロナ予防だけでなく、子どもに規則正しい生活を送らせて、シャキッとさせるという点においても、在宅勤務は有効だと感じています。
 
ただ、僕などは恵まれている方で、テレワークのできない職種も少なくありません。
同僚の、農場技師は今が春作業真っ最中で、現場に出るしかありません。
 
こうみていくと、つくづく義務教育ってありがたいなあ、と感じます。
 
緊急事態宣言が発令されて久しいですが、それを決定する委員会には医療関係者だけでなく、教育関係者も加わって意見を述べているのでしょうか?
 
少なくとも、義務教育の小中学校くらいは、分散登校でもかまわないので、できるだけ早い再開を望みたいです。
 
↓家にいる時間が増えてムスコとローストビーフを作りました

f:id:dairycow2017:20200502173743j:plain