乳牛と酪農を科学する

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乳牛の栄養や酪農システムについて大学教授がつぶやきます

盲導犬訓練生物語

我が家の盲導犬協会から委託を受けているパピー犬のナルちゃん。

盲導犬になれるかどうかのテストがスタートしました。

 

今期から盲導犬訓練の方式が変更になったそうです。

パピー犬たちは、委託終了後、1次適性試験があって、それにパスすると一旦パピーウォーカー(僕たちのような受け入れ家庭)に戻ってきます。

しばらく間を置いた後に、2次適性試験に入ります。

そこで受かれば、本格訓練へと進んでいくというわけです。

 

何段階かのふるい分けによって、落第したら、キャリアチェンジということでパピーウォーカーか、一般のご家庭に譲渡されます。

我が家では当然、ナルちゃんが落ちたときには、受け入れる予定です。

 

盲導犬への道のりは、オーディションや受験のような感じです。

 

ナルちゃんが受験するまでには、紆余曲折がありました。

ナルちゃんは、生まれつき尿道の位置が奥まっているという奇形(?)があって、膀胱炎を繰り返してきました。
奇形のせいで尿道がたるんでしまい、オシッコが膣内に逆流する症状に悩まされました(尿膣といいます)。さらに、奥まった尿道口の周りは排尿後は常に濡れている状態のため雑菌が増えやすくもありました。

逆流するオシッコに雑菌が混じることで膀胱炎を繰り返したというわけです。

 

協会と協議を重ね、セカンドオピニオンを受け、尿道口を引っ張り出して縫い付けるという大手術を動物病院で受けることになりました。

手術後は数日間入院するという大がかりなものでした。

外陰部に大きな縫い跡が付く痛々しい姿で戻ってきたナルちゃん。

ですが、手術のおかげもあって、それ以降、膀胱炎は発症していません。

T動物病院のS先生、ありがとうございます!

 

抜糸も済んで、傷口もきれいになったところで、パピーウォーカーの委託終了式があり、1次試験に入りました。

他の兄弟姉妹犬とは数ヶ月遅れての卒業でした。

 

落第して帰ってくるのか、受かって次に進むのか、僕たち家族は毎日ドキドキでした。

受かって欲しいような、でもお別れは寂しいような。。。

カミサンなんかは、夢にまでナルちゃんがでてきたそうです(^^;)

 

結果・・・

見事に1次試験は合格しました!(^O^)v

 

今は、一時帰宅(再委託)中で、我が家に帰ってきました。

約3週間ぶりの帰宅。

 

我が世の春だった先住犬のミカンちゃんとも、大きなケンカもなく溶け込んでくれています。

しばらく会わないうちに、ナルちゃんはかなり大人になったような気がします。

 

2次試験開始は10月。

それまでの間、楽しく、仲良く思い出作りです。

 

↓抜糸も済んで傷口もきれいになってきたナルちゃん(カラーを巻いています)