乳牛と酪農を科学する

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乳牛の栄養や酪農システムについて大学教授がつぶやきます

やっぱり人生は素晴らしい!:世界版「72時間」?!「地球タクシー」

私のPCには検索窓と日替わり壁紙が便利なBingデスクトップというソフトウェアをインストールしています。

 

検索はグーグルでないと、とこだわりの方もいるかもしれませんが、デスクトップに表示される検索窓はちょっとした調べ事に重宝します。そして、何よりも毎日ワクワクするのが、とても美しい写真が日替わりで壁紙に掲示されることです。毎夕16時頃になるとがらっと壁紙が変わります。プロの切れ味鋭い写真に目を奪われ、いっとき疲れを忘れます。そして、帰宅までもう一踏ん張りと気合いが入ります。


今日は真っ赤な中に紫や緑がさっと流れ込んだカエデの紅葉写真。雨粒がぐっとアクセントになっています。
ここで表示される写真は、自然描写から、世界遺産など、世界を旅した気分に浸れるのもグッドです。

 

世界を旅するといえば、我が家では海外、特にヨーロッパの街歩き番組を好んで観ることが多いです。

最近は、ようやく仕事のスケジュールに少しだけ余裕が出てきたので、妻との晩酌後のテレビ鑑賞が少しずつ復活してきました。

 

昨夜は、泊まりに来ていた娘を送り届けた後、NHK BS1でやっていた「地球タクシー」という番組を初めて観ました。

 

NHKの取材クルーがタクシーに乗り込み、運転手さんと会話をしながら、彼らの人生を垣間見るという趣向です。

もちろん観光地も回ってもらうのですが、運転手さんの思い出の地に連れて行ってもらったり、家族を紹介してもらったり、行き当たりばったりです。

インタビュアー(+通訳)とカメラだけのクルーが、登場人物の人生にスポットを当てるというやり方が、我が家の週末の定番「72時間」にそっくりでした。

 

昨日はローマのタクシードライバーが主役でした。

ローマは華やかな観光地という表の顔と、移民問題という裏の顔があることがわかりました。

そういった重たい課題だけであく、家で待つ娘のことを話していると涙が出てくるという若い父さん(スマホには娘の写真2000枚!)、親子代々タクシードライバーで父子で搭乗した運転手さん、自分の行きつけのバーに連れて行ってくれた人の良いオジサンドライバー、彼女はいるけど結婚できないでいると悩む男性、さまざまな人生を垣間見ることができました。

 

また、イタリア人の特性なのかもしれませんが、彼らが紡ぐ言葉が美しいのです。

 

「大切なのはどこから来たかではない、どこへ行くかだ」

 

「人生最後の3日間には自分がどれだけ家族を愛していたかを伝えるために使いたい」

 

渋い。。。

 

日本人がぱっとマイクを向けられて、このような言葉が口をつくかなと考えてしまいました。翻訳も上手なのかもしれませんが、見た目も渋くかっこいいオジサマたちなので、大きく意訳されているわけではないのだろうという気がします。

 

大人の人生に触れて、自らの生き方に思いを巡らせるのには良い塩梅の作品でした。

不定期放送なのが残念ですが、運良く巡り会えたらどうぞご覧あれ。