乳牛と酪農を科学する

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乳牛と酪農を科学する

乳牛の栄養や酪農システムについて大学教授がつぶやきます

若手獣医師向けの勉強会 前編

セミナー 学び 酪農経営 出張

 

札幌行きの汽車の中で書いています。

 

昨日は深酒しました(^^;)
なぜかと言いますと、帯広で若手獣医師対象の勉強会に講師として参加し、その後の打ち上げがあったからです。若者たちの熱いエネルギーに心を打たれて、ついつい飲み過ぎたというわけです。

 

真剣に仕事に向き合って、自己成長したい、仲間たちとともに高めあいたい、組織や仕事の進め方を良い方向に変えていきたい、といった真摯で直情的な思いを持つ若手ビジネスパーソンと濃い一瞬を過ごすことができて、私も成長を実感できる一日になりました。

 

勉強会の振り返り

私の反省と今後のために昨日のポイントを振り返ります。

 

講義の流れ

 ・自己紹介


アイスブレークとして、家族や妻の手料理の写真、趣味や生き方のようなものを紹介。


3時間という長丁場だったので、時間が余っては困るという不安のものと、雑談を長めにとって時間を持たそうと考えた。
しかし、これが裏目に出てしまう。自分、最近おじさん化が進んでいるので、話しが長かった~
前半に時間をかけすぎた分、後半の本題の時間を食ってしまった。反省。。。

 

ただ、事務局からは、この勉強会をシリーズ化して何回かやっていただきたいという話しもでていたので、受講生との距離を縮める狙いもあってあえて長めにとったという背景も。

 

 ある日曜日の朝食

 

・学びの考え方


先日の勉強法セミナーやポジティブ心理学幸福優位7つの法則 仕事も人生も充実させるハーバード式最新成功理論」の紹介。楽しく学べば成果が加速度的に上がるという話しをする。

 

幸福優位7つの法則 仕事も人生も充実させるハーバード式最新成功理論

幸福優位7つの法則 仕事も人生も充実させるハーバード式最新成功理論

 

 

楽しく取り組めば成績が飛躍的に向上するということは、うちの中1の息子で実証済み。


というのも、彼は前回の定期テストで数学45点と目も当てられない成績だった。塾にも行っていない彼は、このままではずるずると落ちこぼれていくのは目に見えていた。私が指導しても良いが、それでは真の成長には繋がらないと思い、勉強法セミナーで学んだスタイルで勉強は楽しいという雰囲気作りのみに専念した。


あとは、彼が自分で試験対策をしただけであるが、なんと先日の期末テストでは79点も取ることができた。100点近く取る人からすればたいしたことないように思えるかもしれないが、完全に自分の力でもぎ取った得点に価値があると思う。

 

やり方次第で得点に結びつくというゲームのような感覚が彼の心に刻まれて、自発的な勉強への取り組みに繋がっていくのではないかと期待している。
息子よ、頑張った、エライ!

 

・・・といった話しをする。

ヒトによってはつまらなく思った人もいるかな。これも考え抜いてチョイスした構成なので、どういった評価だったのか興味があるところ。事務局からのアンケート結果が待ち遠しい。

 

・「酪農は総合職」

この言葉は、私が就職前に実習生として働いていた酪農場の大将がよく口にしていた言葉です。酪農の本質も見据えた名言です。


「みなさんは酪農をどのようにとらえていますか?」という、謎かけをやる。酪農のある技術、分野について学びたくても、それだけに特化して学んでいては成長に限りがあることを伝える。なぜなら、酪農は大きなシステムであるから。

 

今回のテーマは酪農の「栄養学」について。
もしこの通り栄養学だけを掘り下げて学んでも、現場で酪農家と話しをしていくうちに、徐々にすれ違いが生じ、やがてかみ合わなくなっていくだろう。そうなると信頼関係を気付くことはできない。


なぜすれ違いが生じるかというと、現場には現場固有の理屈では説明できない現象があるから。

 

専門に深い造詣のある研究者であっても、現場経験が少ないと的を外した発言になってしまうことは、よく見られる話し。

酪農をとらえるときは、往々にして牛舎とそこにいるウシに目が行ってしまう。あるいは自分の専門分野にのみ目が向きがち。

しかし、「酪農」は、様々な分野や技術が網の目のように関連し合って一つの巨大なシステムを構成していることを忘れてはいけない。

 

「牛舎」-「圃場(飼料畑)」-「酪農場を取り巻く環境・地域」
→これらをひっくるめたものが酪農生産システムである。

 

エサの給与法一つを例にとってみても、農家がやっている方法に科学的な合理性がないということで、ダメ出しすることは簡単である。

 

しかし、そのことを酪農生産システムに落とし込むと、その選択をとらざるを得なかった理由が、合理性を持って浮かび上がってくることが多々ある。

そういった発想や視点を身に付けて欲しいというメッセージを若手獣医師たちに伝える。

 

ここまでが前半のパートのはずだったが、かなり後半に食い込んでしまった。大いに反省。。。

 

後半は私も初の試みの、グループに分かれてのワークショップ形式で講義を進める予定。

 

時間がないので、次回に続きます。