乳牛と酪農を科学する

乳牛と酪農を科学する

乳牛の栄養や酪農システムについて大学教授がつぶやきます

家族と過ごすお盆休み:太陽のように温かく育った娘を見て思うこと


とても密度の濃いお盆休みでした。

職場の盆休みに振替休暇をあてて、少し長い夏休みを過ごしました。

 

15日からは3泊4日で娘の宿泊面会。我が家に小4の娘を迎えて、賑やかに、楽しく過ごしました。
同時進行で、20日が締め切りの8000字の原稿を仕上げました。
日中から夜までは家族で目一杯楽しみ、早朝に一人早起きして原稿執筆をするという盆休みでした。原稿は、必須脂肪酸の栄養学がテーマで、自分としては新しい分野のチャレンジでした。全くの新分野に悪戦苦闘しましたが、最新の酪農科学の教科書を片手に、深く勉強し、昨夜締め切り通りに提出できました。また一段階、乳牛栄養学の視野が広がりました。
この1週間はプライベートも仕事も全力でやりきった感がハンパないです。

 

↓キャンプ場に遊びに行ってきました

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娘が我が家にやってくると4歳の次男は大喜び、次男の友達の近所の子供たちも大喜び、普段はムッツリしている中二の長男も笑顔が溢れます。我が子ながら、娘は太陽のように周囲を明るく照らしてくれます。

 

イムリーなことに昨日(8月20日)の北海道新聞の社説に、離婚後の子の面会交流に関する記事が掲載されていました。子の福祉を優先して、離婚後も非親権(別居)親と交流を続けることが大切だという内容でした。子に逢わせてもらえない親が面会交流を求める調停や裁判が後を絶たないとのことです。

「全国の家裁に昨年申し立てられた調停や審判は約1万4千件にのぼり、10年前の2倍を超す」(北海道新聞 2017年8月20日)

 

親の葛藤によって、別居親と逢いたいのに逢わせてもらえない子供たち。
それぞれ家庭の事情があるのでしょうが、とてもかわいそうに思います。

このような我慢を強いられた子供たちは父性(あるいは母性)への渇望から自分に自信を持てないタイプに育つケースがあると、本で読んだことがあります。

 

娘との宿泊面会は今回で50回目を迎えました。

紆余曲折、長い道のりでした。宿泊できるのは1年間で10回くらいしかありません。そこは日帰りの面会も合わせてやりくりします。合計すると月に数回は娘と楽しく過ごせています。

私は普段から家族ファーストですが、面会日は家族との時間に全力を尽くすことにしています。PCやタブレットも手に取りませんので、当然、ブログの更新もお休み。

 

子に興味を示さず逢おうとしない親、暴力を振るうなど親として失格の親、こういったケースは面会をさせるべきではありません。

しかし、逢わせても子に害を及ぼさず、また双方が逢いたがっているのであれば、逢わせない理由はありません。このようなケースで逢わせないことは同居親のエゴであり、子に対する虐待と言われても否定はできないでしょう。

私は自分自身も含めて、子に逢えずに苦しんでいる人たちを何人も見てきました。そういった親と同じ数だけ、苦しむ子供がいることを忘れてはいけないでしょう。

我が家のようなステップファミリーでは、別居子との面会に新しい家族の理解も欠かせません。我が家では、娘を受け入れてくれ、息子を産みの父親に会わせている、妻がそれにあたります。

恒例になりますが(^^;)、私の妻の懐の深さには感謝しかありません。娘を受け入れてくれて、一緒になって幸せな時間を共有してくれる。女性としてだけでなく、人としても尊敬できる素晴らしい人物です。
自分はつくづく素晴らしい人に巡り会えました。

ありがたい話です。

 

プライベートをさらすのはどうかとも思いますが、逢いたいと思ってくれる別居親がいるのに逢うことがかなわず寂しい思いをしている子供たちが一人でも救われればという願いから我が家ネタを書いています。

決して妻へのノロケではありませんよ(^^;)