乳牛と酪農を科学する

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乳牛の栄養や酪農システムについて大学教授がつぶやきます

映画:「アナと雪の女王」

おばんです。

昨日、今日と娘とショッピング。

小3の娘は文房具がとても大好きです。文房具売り場には似た年頃の娘さんたちが大勢いました。女子は、子どもの頃から日本の消費に貢献しているのだなあ、と感じました。息子を見てもそうですが、男子はたいしてものを欲しがりませんからね。

デパートやショッピングモールをみても売り場は女性向けの方が多いです。私なんか妻と話しをしますが、そいうった女性の消費に支えられている今の経済を見ると、女性の賃金を男性よりも多くすれば日本の経済は今以上に上向くのではないかなと思ったりしています。

 

 アナと雪の女王

今さらですが、昨晩「アナと雪の女王」を観ました。翌朝の早い長男とガキンチョの次男が寝静まった頃に、妻と娘と3人で観ました。

この3人では初めて映画を観ましたが、スリリングなストーリーと映像の美しさにグイグイ引き込まれました。

 

「ありのままの~♪」の歌の意味も、よく分かりました。雪の女王が、生まれ変わる際の気持ちを歌ったものだったのですね。

 

例によって気づきを3点。

メガヒットした古い映画なのでネタバレ気にせず書きたいと思います。娘と二人で自動車の中で語り合って整理しました。

  1. 我が子が異能の持ち主だったら
     娘が氷の魔法の持ち主だったと分かったときに、両親は人の目から隔離することを選択しました。映画のディテールを見落としたのかもしれませんが、親目線で観たときに、この選択はどうかな?と思いました。
     一般的なヒトと違う異能を持ち合わせた我が子がいたとして、その使い方を誤るとヒトを傷つける恐れがあるとしても、果たして隠す選択をするかな。
    その特殊能力の安全な使い方をきちんと教えた上で、周囲には「うちの子はこんな特徴を持った子です」といって普通に人の目にさらすことはできなかったかな、と考えました。
     王家という特殊な立場だとそうも言ってられないのかな。。。
  2. 真実の愛
     姉の魔法を受けてしまい凍っていくアナを助けるには「真実の愛」が必要。雪だるまのオラフが「自分はどうなってもいいから、その人を助けたいと思うのが真実の愛だ」という内容を自分がとけるのもいとわず語る。
     私が尊敬する池波正太郎先生も、「大切なのは相手の身になって考えることだ」と作中人物に語らせます。私も子どもたちには、他人を思いやる気持ちの大切さを常々語ります。私が子どもたちを叱るときはそれができていないときだけといってもよいです。
     トナカイ飼いのお兄さんもトナカイと一緒に命がけでアナを救いに向かいます。私はてっきり男女の間の「真実の愛」が、アナの氷を溶かすのだと思っていましたが、最後は「家族の愛」が魔法を解きました。
     これには意表を突かれると同時に感動しました。何でも触ったものは凍らせてしまう氷の女王エルサ。その氷の女王が抱きしめることで凍った妹を溶かすという感動的な矛盾。魔法を愛情が凌駕した瞬間です。
     思わず涙ぐんでしまったクライマックスシーンでした。

  3. ありのままの自分
     ラスト、氷の女王であることを堂々とさらけ出したエルサ。国民もそんな女王を受け入れ、逆にその魔法によってハッピーになっている場面で終わります。ヒトと違う自分でも良いじゃないか、というメッセージ。
     私も子どもの頃から群れることを嫌い、ヒトと違うことに価値を見いだす生き方を常に考えてきた変人です。見た目や考え方、価値観がヒトと異なることで排除しようとする風潮は好きではありません。ネガティブな表現として使われがちの「オタク」ですが、私はそれだけのめり込めるものがあるなんて素晴らしいなと思っています。多様性を認め、寛容さを持ち合わせることがとても大切です。
     大ヒットした主題歌の本質が、ようやく分かりました。

アナと雪の女王」は女子っぽい映画なのでおそらく自分では観ることのなかった作品です。娘がDVDを持っていて、ぜひ一緒に観ようといってくれたので観ることができました。娘よ、ありがとう。

 

ヒトから進められたものは、できるだけ手に取ったり、実行するように心がけているのですが、今回も大成功でした。

自分以外の価値観の持ち主からのおすすめに従うことで新しい発見や気づきが得られます。

 

実りのある週末でした。