乳牛と酪農を科学する

乳牛と酪農を科学する

乳牛の栄養や酪農システムについて大学教授がつぶやきます

卒母とは?:西原理恵子さん、クローズアップ現代で語る

燃え尽きました。

今日は札幌でJAマン(農協職員)を対象に3時間の講義をしてきました。
帰りしな、受講生から先生の話はおもしろくてウトウトせずにすみました、とのお褒め(?)の言葉をもらえました。

講義でも何でも、相手の身になって考えることが大切だと私は考えます。自分が眠たくなる授業は相手も眠たくなりますので。
学生時代のつまらない講義が反面教師となって、今の自分には役立っています(^^;)
街に出ましたので、帰りにデパ地下で妻への土産としてパンとキッシュを調達して、自分にはハッピーアワーで1杯のギネスをご褒美にPCのキーボードを叩きました。

 

↓洗濯のたびに洗濯機の綿ゴミトラップをきれいにする妻。感謝の気持ちを表す意味でもお土産購入は欠かせません。

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一昨日はクローズアップ現代で卒母なるものが取り上げられていました。
「卒母(そつはは)」とはいったい何??
ということで妻と一緒に番組を観ました。

卒母とは、すなわち子どもに自立してもらって、母は子育てを卒業し、自分の人生をエンジョイするということでした。西原さん曰く、「4時からビールを飲んで、子どもたちに頑張って~」とエールを送るそうです。

西原さんは、子どもたちが将来自立できるように、小さいときからお金の大切さを伝えていたそうです。

「1000円札、1枚より2枚の方がいいでしょ?」
娘さんに「金がないと男とも別れられないよ」
「1人で生活するためには月収20万円、自立した生活を送るためには月収30万円を目標に」etc

西原さん曰く、ダン捨離のダンは「男」と書くそうです(^^;)

妻と共に、時に笑いながら、時にうーんとうなりながらの30分でした。


番組では、就活や婚活に親が出ていく様子が描かれていました。
就活で学生が内定をもらっても、親が首を縦に振らないと会社に入れないので、担当者は親御さんに許可を得るそうです。
親だけの婚活パーティーが盛況とか。
子に依存して手放さない親も多いとのこと。

 

依存かどうかは分かりませんが、私の周りでも卒業後は親が帰ってこいと言うから地元以外では就職先を探さないという学生が少なくありません。

 

先日の道新に、10代後半から20代半ばの男性に対してファッションについて誰に相談する?という調査結果が取り上げられていて、第1位は母親という記事もありました。

 

コメンテーターは、自立できない子どもや、子に対して過干渉な親について、現代日本の経済の停滞、非正規雇用の増加ということと絡めた発言をしていました。

思わず納得しそうになる無難な発想ですが、アメリカに留学経験のある妻が興味深いことを語っていました。

 

最近のメディアは少子化などについて、何でも日本経済の話しと結びつける。しかし、アメリカでは貧しい人も結婚している。共働きをすれば生活くらいできる。アメリカと日本を見比べた場合、日本では結婚したくてもできないヒトが多い原因は、男女の交際に対する世間の目(認識)が原因だというのです。

 

アメリカの高校では折に触れ学校祭のようなイベントがあり、生徒は男女のカップルでそのイベントを楽しむそうです。先日短期ホームステイした大学1年生のキャシーもボーイフレンドとのことを話したり、写真を見せてくれました。大学イベントの写真では、ドレスアップした彼女と彼氏がキャシーの父さんを挟んで3人で写っていました。アメリカの親は、たとえティーンエイジャーであっても彼氏(彼女)ができることは喜びであり、誇りなのだそうです。
日本で、誇らしげに大学1年生の娘+彼氏との3ショットに収まる父さん、珍しいのではないでしょうか。。。

大学1年生のキャシーの自己紹介文には、birth control欄(避妊ピルの服用)があり、チェックが入っていました。性に対する意識もオープンで、しっかりしているのです。

 

日本では、ティーンエイジャーの男女交際はどこか後ろめたいものがあります。こそこそ隠れてするもの、みたいな。私も、娘に彼氏ができたなんてなると、卒倒するかもしれません(^^;)

娘に彼氏ができたときのことを好ましく思わないそぶりを見せると、妻に怒られます。
彼氏ができるような素敵な娘を誇りの思わないとダメだよ。ヘンな男につかまらないようにだけ教えていけばいいんだよ、と。

 

異性との経験の少ない長すぎる子ども時代を終えたら、今度はいきなり自立しなさい、結婚しなさいといわれても、子どもは困惑しますよね。

若い頃から男女交際や自立の訓練をしておくことが、子が大人になったときに役立つのでしょう。

テレビ番組から、日米の意識の違いまで、我が家の晩酌タイムは楽しいひとときです。