北海道もようやく暑くなってきたと思ったら、蒸し暑い日が続きます。
ある気象予報士のコラムでは、近年は北海道も梅雨っぽい気候が観られるようになってきているそうです。しかし、内地の梅雨と比べると、降雨量も少なく湿度も高すぎるわけではないので「梅雨っぽい」くらいな程度だそうです。
こんな天気が続くので、我が家は最近はビールの出番が増えてきました(・・といっても、第3か発泡酒ですが)。
私たち夫婦はほぼ毎晩の晩酌が楽しみです。量は少ないのですが、2人でグラスを傾けるのが習慣になっています。
私が帰宅すると、妻も家事の手を休めて一緒に晩酌に付き合ってくれます。そこで、あーだ、こーだとおしゃべりしながら、子どもの相手もしながらの夕食は至福のひとときです。
蒸し暑くない時期はほとんどがワインです。
その日の気分で赤だったり、白だったり、ブドウや産地を変えてみたりと楽しみます。ただ、大半がチリやスペインなど安いワインです。
特別な記念日になると、その特別具合によってワインのレベルも上がります。レベル、すなわち価格のランクを上げていくに連れ、フランス産のワインになっていきます。やはり、ハレの日はボルドーかブルゴーニュですよね(^^)
↓左は定番のチリ産ワイン、左は先日の母の日ディナーで酔った勢いで妻にプレゼントしたブルゴーニュの一級畑の赤ワイン。酔いが覚めて価格を観て冷や汗が出ました(T_T)
そんなワインについて最近、新聞紙上を賑わせている話題があります。日欧EPA(EUとの経済連携協定)に関するものです。これはTPPの対ヨーロッパ版というようなものです。豚肉、チーズなど農産物が遡上にのぼり、ワインも含まれます。ワインは価格の15%か1Lあたり125円の関税がかかっているそうで、この協定が結ばれるとそれが撤廃になるかもしれません。
協定がこのまま締結されると日本のワイン産地や生産者は大打撃を受けるというのが、多くの記事の論調です。私は、行きすぎた保護政策は良くないが、適度な保護政策によって農家や農村を守ることは、地域の活性化や維持のために必要であると考えています。
この発想からいくと、ワイン農家も守っていかなくてはいけないという理屈になります。実際、そのように思う気持ちが強いです。
しかし、毎日の食卓の潤いや、家計を切り盛りしてくれる妻の懐事情を考えると、少しでも安くフランスワインが飲めることは我が家にとっては大きなメリットです。
いつもチリワインのアルパカを飲んでいるのが、何本かに1本はボルドーの中堅シャトーにチェンジできるとなれば嬉しい話しです。
農業関係者としての理想やモラルと、酒飲み夫婦の小さな幸せ。
あまり声を大にしては言いにくい問題です。。。