昨日、クローズアップ現代で、若者の性のあり方について特集されていました。
番組では、付き合っている男性からの、一方的な性行為に苦痛を感じている女性が、大勢紹介されていました。
痛みや嫌悪感を口にすることができず、いやいや求めに応じている女性が何人も登場しました。北欧では、学校やテレビといった公共の場での性教育が、積極的に行われていて効果を上げている、という紹介もありました。
女性からみた性行為について、もっとオープンに考えようと、積極的に取り組んでいる女性たちも紹介されていました。
30分という短時間なので、一面的な切り口になってしまうのは、致し方ありません。
ですが、それにしても、物足りない内容に感じてしまいました。
苦痛に耐えながら、惚れた男の身勝手な求めに応じる、女性たち。
ならば、なぜ、自分勝手な男たちに対する切り口がなかったのか、と不満に思いました。
どうすれば、女性をいたわることのできる、カッコいい大人の男が育つのでしょうか。
そのためには、男の衝動的な欲望をコントロールする自制心や、相手の身になって考える思いやりの心を、育てていかねばならないでしょう。
身勝手な性行為をしないために、男たちに対してどのように教えていけば良いのか、というところまで踏み込んでもらえれば、見応えのある番組になったと思います。
一方で、私の周りには、男の性欲を理解してくれないパートナーに悩み、苦しんでいる男性も大勢います。
一生懸命稼ぎ、良い夫を演じているのに、セックスレスで苦しんでいる男たち。
男の生理的な特性を理解しようとしない女性は、少なくないでしょう。
私の敬愛する、池波正太郎氏は、「大切なことは、相手の身になって考えること」と作中で繰り返し語っています。
吉原の遊郭に出入りすることで、遊女たちから、男女の交わりについての手ほどきを教わる、ウブな男も出てきます。
一方で、性に対して手練れの男性に巡り会い、性の楽しみに目覚めていく女性も描かれます。
番組は、最近の若者、といった論調でしたが、太古の昔から性に対する同様の悩みや苦しみは続いていたのだろうな、と私たち夫婦で話し合いました。
そして、子どもたちに、性行為や男女の身体の仕組みについて、積極的に伝えていかないといけないと、改めて認識しました。
↓酪農場にいる牛はほぼ全てがメス。メス牛は、人工授精によって妊娠します。酪農家は、性周期や排卵、精子や受精卵、受精、妊娠、出産について知る必要があります。これらは、立派な性教育でしょう。