先日、嬉しい出来事がありました。
私の研究室では、この時期、3年生に対して、来年度に向けての面談を実施しています。
面談では、進路や卒論について、尋ねることにしています。
最後の演習の時間に、そのアナウンスをしましたが、一番最初に訪問してきてくれたのがO君でした。
私のゼミ生の中で、最も口数の少ない一人である、O君。
その彼が訪ねてきてくれただけで嬉しかったのですが、彼と話し込むうちに、さらに嬉しい驚きが広がりました。
彼、来年度、卒論を履修するかどうか、迷っているようでした。
しかし、話をしているうちに、和牛(肉牛)について、学びたいという強い思いを抱いていることが、ビシバシと伝わってきたのです。
おとなしい彼の口から、次から次へと、質問や将来の思い(夢)が飛び出してきました。
これには、驚かされました。
「無口な彼が、こんなにもいろいろなことを考えていたのか!!」と。
学生生活を、学びとは別のところで、エンジョイする学生は、私の時代もそうでしたが、現在も大勢います。
学ぶことに関心を持たない人は、何も学生だけではありません。
子どもから、大人まで、学びに対して淡泊な人が、私の周りには少なくありません。
その一方で、O君のように、将来の夢に向かって、しっかりと実力をつけたいと考えている学生が、主流ではないかもしれませんが、確実に存在ます。
学び、考え、決断する
これは、日頃から訓練(経験)していないと、楽しくやれず、逆にストレスになってしまいます。
なので、学びを面倒と思う人は、そのことを避けて通る生き方を選択します。
面倒くさいといって、これから逃げてばかりいると、その楽しみに気づくことは永遠にありません。
学びを通して、自分の意志で行動することには、クリエイティブな楽しさや喜びがあります。
この喜びは、生物の中でも、人間にしか経験できない喜びでしょう。
卒業研究は確かに、簡単ではありません。
自分の時間を犠牲にしなくてはならず、ときに面倒に感じるときもあるでしょう。
しかし、あえて自分にむち打って、学びの場に身を投じることで、最後には大きく熟した果実を手に入れることができます。
「卒論は、迷ったら取る」
この精神で取り組んでもらえたらなー、といつも思っています。