高校生の頃から、毎週土曜日といえば、自宅の茶の間で、商売をやっていた実家の店内で、ドライブの車中で、STVラジオ番組「日高晤郞ショー」が流れてきました。
晤郞さんが亡くなって、1年が過ぎました。
彼の冠をまとった、後番組が1年間続いてきましたが、それを聴けるのも今日が最後です。四月からの番組改編で、終了することになっているからです。
今日の番組中、生前の対談が放送されました。
その中で、「夕焼けを感動できるような親子の時間が私にはなかった」と、晤郞さんが語っていました。
家が貧しく、親に余裕がなくて、週末に親子できれいな夕焼けを眺める時間すらなかった、というくだりです。
晤郞さんはロマンチックなヒトです。
妻とその場面について少し語り合いました。
私はその気持ちがよくわかるが、妻はよく理解できない、というのです。
私は小説を読み、テレビドラマや切ないドキュメンタリーを観たり、晤郞さんの語りを聴くと涙が流れます。
妻や長男は、囲碁の定石、料理、自動車に関する論理的な本ばかり読み、涙を流すことはありません。
それからいくと、私はロマンチストで、妻や長男はリアリストに分類できるのだと思います。
私は日本ハムファイターズの栗山監督も大好きで、彼の著書を何冊も読んでいます。
彼の人となりに触れてみると、栗山監督も典型的なロマンチストだと感じられます。
なんせ彼の名言が「夢は正夢」ですから。
妻は英語、囲碁、料理が好きですが、これらはどれも手順やルールに沿って進んでいくと解答・完成に結びつく、いわばシステムです。
私は文系脳で、妻や長男は理系脳といってもよいかもしれません。
どちらが良い、悪いではありません。
私は、自分にない部分を持つ妻の考え方に惹かれたのだと思います。
妻も、地球人と宇宙人ほどの価値観の違いを持つ私と、楽しんで生活してくれているでしょう。
さて、みなさんはリアリストですか?ロマンチストですか?
ちょっと考えてみると楽しいかもしれませんね。
こんなことも含めて、多くのことを学べた番組が、今日終わります。
番組中で繰り返し語られた、大好きな言葉で締めましょう。
「日々、幸せ感じ上手」