乳牛と酪農を科学する

乳牛と酪農を科学する

乳牛の栄養や酪農システムについて大学教授がつぶやきます

遠慮と忖度の日本人、感情素直な台湾人

昨日、台湾人の友人一家が我が家に泊まりに来ました。

遊びに来たのは、私が大学に赴任したての頃、大学院生として留学していた林さん一家です。

 

私たちは、歳も近かったせいか、気が合い、親友として20年来の付き合いが続いています。

 

昨日は、彼の奥さん、小学2年生の息子さんと我が家の家族で市内観光をし、1日を共に過ごしました。

 

小2の台湾人の少年と、我が家の小1の日本人のムスコ
年齢が似通った日台の中年夫婦

 

双方を見比べて、国民性が違うなあ、といろいろな場面で感じました。

 

台湾人は・・
ノリがよくて、情熱的で、楽しみ上手で、自分を優先します

 

日本人は・・
奥ゆかしくて、控えめで、恥ずかしがり屋で、自分は我慢をして、相手を忖度(尊重、配慮)します

 

こういった国民性を語るときは、どれくらいの例数を持ってそう感じたのかを考える必要があります。たまたま取り上げた人物の性格もあるでしょう。

ですが、私は何度か台湾を訪問して、相手に遠慮せずに自分が楽しむ人々に出会ってきました。

 

昨日も、子供だけでなく、親までもいろいろな場面で、無邪気に楽しむ様子が見られました。


今朝、林さんが教えてくれた笑い話を一つ紹介します。

台湾人のおじさんやおじいちゃんは健康を意識して、早朝から運動をするのが好きです。

日本人でも、年輩の方は、朝方に散歩しますよね。

ですが、林さんは、今朝は静かだったといって驚いていました。


彼の身近なオヤジたちは、早朝からの運動に余念がありません。
彼らは、テニスをすれば一振りごとに大きな声で気合いを発し、ジョギングをすれば妙なかけ声をかけながら走るそうです。


なので、オヤジたちが運動をしていると遠くからでも声が聞こえるので、すぐわかるそうです。

日本人で、遠くから聞こえるくらいのかけ声をかけるヒトは見たことがありません。

日本人は、周りに配慮し、遠慮しますよね。

 

「○○をしましょうよ」、「○○をあげましょうか」とすすめると、日本では「いや、いいわ」、「自分はいいです」と遠慮されたり、恥ずかしがって辞退されることが少なくありません。

みんなでお菓子を食べていて、最後の一つになって、誰か食べてよと提案しても、それに率先して手を伸ばすヒトはどちらかというと少数派ですよね。

 

台湾人は、そのような日本人の謙虚さ、他人への配慮を、慎み深い美徳ととらえています。「やっぱり日本(日本人)って、すごいわ~」と感心しています。

ですが、私から観ると、台湾人の積極性や楽しみ上手な生き方は、見習うべきところがあると思いました。

先日のアメリカ出張でも感じましたが、チャンスがあれば、これからも子供たちには外国人と積極的に交流の機会を持たせてやりたいです。価値観の違いをどんどん経験させてやりたいです。

 

最後に台湾人が日本に来たとき、ツアーガイドから勧められるという3つのことを紹介します。

一つめは、ご飯(お米)がおいしいのでの堪能してください
二つ目は、味噌汁はぜひともいただいてください
三つ目は、納豆はよく混ぜてチャレンジしてください

ということだそうです。


日本の米は、普段米を食べている外国人からみても段違いにおいしいんですね。
納豆は、ご飯にかけて食べるのが基本だけど、食べにくい時は味噌汁にいれて食べてもよいとアドバイスを受けるそうです。
なるほど~、うまそうですね。

 

↓買い物を楽しむ奥さま二人