私がとっている新聞には、定期的にフリー情報誌が折り込まれます。
今朝の朝刊に折り込まれていた「ontona」に興味深い記事が紹介されていました。
テーマは、コロナウィルスのような感染症と血糖値の関係についてです(解説は竹内医師)。
血糖値が高くなりすぎると、白血球の動き、病原体に接着する力や殺菌力が弱まるそうです。
白血球には、いくつかの種類がありますが、細菌やウィルスのような病原体を飲み込んだり、抗体を作って攻撃したりといった免疫機能を有しています。
横道にそれますが、私たちの研究室で数年前に実施した酵母細胞壁を牛に食べさせる試験がありました。
酵母細胞壁を、エサに混ぜて牛に給与すると、白血球を始めとする免疫指標が向上することが確認されました。ミャンマー人のミンさんと共同で論文に仕上げ、2本の国際学会誌に論文として発表しました。
酵母を含む食品やサプリは、免疫力アップに効果が期待できるといえそうです。
さて、話を記事に戻しましょう。
糖尿病患者さんなど、血糖値の高い方は、インフルエンザなどでも重症化しやすいそうです。
高血糖は免疫力を低下してしまうのですね。
一方、過度な糖質制限や、それにともなう低血糖は、逆に悪影響があることも述べられていました。
白血球などの免疫系や臓器は、病原体への攻撃力や防御力を維持するために、エネルギーを大量に必要とします。
白血球や臓器のエネルギー源は、血糖(ブドウ糖)です。
したがって、血液中のブドウ糖の大半は、ご飯などの主食から摂取しなければなりません。
糖が不足すると、免疫系が正常に機能しなくなり、かえって病原体に感染しやすくなってしまうそうです。
高血糖になりがちな甘いジュースを、がぶ飲みするのも良くないですが、野菜ばかりでデンプン源(いわゆる糖質)をとらなさすぎるのも、免疫力にはマイナスになります。
適切な栄養を摂ることで免疫力が高まり、コロナなどの病原体にかかりにくい身体を手に入れることができます。
今日は栄養学と免疫の話しでした。
↓適度な運動も免疫力アップにつながります。休校で遊んでばかりの小2の次男、まさかの2万歩!
過度な運動って免疫にいいのかな?!(^^;)