乳牛と酪農を科学する

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プロシューマーがこれからの畜産業界をリードする:中国養鶏事情

私はビジネス、業界関係のメールマガジンをいくつか購読しています。
その中で、畜産に関する興味深いトピックスがありました。

 

オルテック・アップデート(2017年5月30日)
【中国でのプロシューマ―の出現とそれが家きん生産に与える影響】

 

というものです。

ネット上では原文(英語)でしか読めないようです。

The rise of the “prosumer” in China

 

恥ずかしながら、私はプロシューマーという言葉を知りませんでした

プロシューマーとは生産者producerと消費者consumerを合わせた造語です。

プロシューマー(ぷろしゅーまー)とは - コトバンク

 

プロシューマーは、自分の欲しいものをネットなどを介して生産者に働きかけ、間接的にではありますが、欲しいものを自分の手で作り出してしまうパワーを持っています。

 

畜産の業界では、たとえば抗生物質を使用しない飼い方をした畜産物しか購入したくない、という要望が多くのプロシューマーから寄せられると、生産者(農家)もその声を無視できなくなります。このように、プロシューマーの意向が今後の畜産業界には強い力を持つだろうと考えられています。

 

私も知識を持ち合わせていませんでしたが、中国は世界有数の鶏肉、鶏卵生産国です。世界600億羽の20%が中国で生産されているそうです。そして、中国ではプロシューマーも強い力を有しています。中国の畜産業は、日本でもイメージが広まっていますが、安心感を抱けるレベルはそれほど高くはありません。このことは、中国国民も認識しているのでしょう。もっと安全で、安心できる畜産物を食べたいという声が国内からも上がっているのでしょう。これは当然のことです。

私も聞いた話ですが、中国の富裕層は信頼の置けるレストラン以外では外食をしないということでした。

 

 ↓中国ではありませんが、台湾人の友人と一緒に食べたおいしい朝食

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近い将来、中国のプロシューマーが主導する安全かつ安心できる養鶏の新しいスタイルが全世界を席巻する日が来るかもしれません。

 

畜産業に対する消費者(プロシューマー)の要望は今後も高まり続けるでしょう。

そのような中、日本の衛生的にも優れた高品質畜産物は国際的にも付加価値を高めていくのではないでしょうか。

時流を見極める目利き力を持つ畜産人が、大きなビジネスチャンスを手中にできるでしょう。